2017/03/25

最新のIMMポジションから、 2017年3月25日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年3月25日(土曜)

今回の集計日は3月21日で、15日のFOMC以降の相場変動をすでに十分織り込み済みで、織り込まれていないのは23日に予定(実際は24日に採決が中止)となったオバマケア代替法案。

どうしても納得ができないことがある。前回の集計日3月14日(火曜)と今回の集計日3月21日(火曜)の終値ベースのスポットレートを比較してみた。

USDJPY114.744→111.713、EURUSD1.06041→1.08096、GBPUSD1.21532→1.24782、AUDUSD0.75572→0.76900、NZDUSD0.69185→0.70416、USDCAD1.34789→1.33530と、すべてで比較的大幅にドル安へと変化していることがわかる。

ところが、3月14日と21日のネットポジションを比較して見ると、ユーロは−41,027→−19,662と大幅にショートが減少し、なるほどとうなずける。しかし、ポンドは−107,117→−107,844と変わらず、円−71,297→−66,987と小幅な円ショートの減少にとどまり、カナダドルは+21,458→−24,403へとショートへ変化し、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス・フラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの合計では、ネットショート・ポジションが前週の-169,320→-198,530へと逆に通貨のショートが増加する結果となっている。

別にIMMのデータを疑っているわけではないが、為替市場参加者のセンチメントはドルに対して強気であり続けていることには驚きで、逆に言えば通貨に対しての信任の弱さの表れてでもある。

24日にはトランプ政権はヘルスケア法案の採決は突然中止。オバマケア代替案は撤回され当面存続へ! トランプ大統領は「税制改革に取り組む」とあり楽観的なのか? それとも、つまずきの始まりで悲観的なのか? 来週のデータを待ちたい。

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