2017/03/17

2017年3月17日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き



2017317日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

FOMCが終わり、オランダ下院選挙が終わり、週末を控えて積極的な動きは見られず。ドイツG20でムニューシン米財務長官のハト派発言が注目されているも、具体的に何がおこるかわからず。

日経平均株価は-68.55−0.35%)下落、米10年債利回りは2.53台と上昇力は鈍く、USDJPYはこの金利上昇が戻らないと積極的なドル買いも期待できず。また、USDJPYのオプションボラは激しく低下し、引き続きUSDJPYUSDプット・オーバーで、円高値のリスクヘッジが多い。今日を含め昨日の値動きも大枠113.00113.50とあまりにも狭いレンジで、不気味でもある。

GBPUSDは、前日のBOEの金融政策のタカ派ムードを材料としてポンド買いも続かず、利食いムードが満タン。ただし、1.2400の大きな壁は意識しているも、下げ局面では新たなポジションを作りたい市場参加者も多い。

EURUSDも、前日のオランダ選挙で自由党が勝利し、極右政権への支持が低下したことで、今後のフランス大統領選やドイツ連邦議会選挙へむけ楽観的なムードが一時見られるも、報道では逆のリスクを懸念する動きもあり、G20を前にして積極的に買うことも躊躇われ、押し目を狙った動きへと変化している。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

トランプ米政権=①修正後の新入国制限令に対する裁判所の差し止め命令を不服として、近く上訴する方針。②ハワイ州の連邦地裁判事は15日、新大統領令の発効数時間前に執行を差し止めた。メリーランド連邦地裁判事も数時間後に差し止めを命じる仮処分を出した。

ムニューシン米財務長官(G20を前にして)=ドイツの多額の貿易不均衡の根底にある複雑さに理解を示し、米国は貿易戦争を回避したい考えだと発言。ユーロは多くの国で使用され、多くの側面から影響を受ける。単一通貨を単一国家がコントロールするわれわれのような状況とは非常に異なる。

ドイツのブリギッテ・ツィプリース経済相=トランプ政権の国境税に対し、世界貿易機関(WTO)に提訴する可能性がある。国境税に対する独政府の対応について、非常に困難と指摘。「選択肢として、WTOへの提訴がある。WTOの協定には自動車輸入において2.5%以上の課税は認められていないと明確に記されており、訴訟の方法はある。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※