2017/03/11

2017年3月11日(土曜)昨日10日、海外市場の動き

2017年3月11日(土曜)昨日10日、海外市場の動き

週末金曜日。Buy the rumor, sell the fact(?)「噂で買って事実で売る」。まさに、強い米雇用統計に米株は続伸するも、米金利は伸び悩み、ドルもCAD+EURでのドル売りに伸び悩む。

米10年債利回りは2.6218%まで上昇後、12月15日の高値2.6394%を越えられずやや失速し2.5745%で終了。為替市場は「ECBのQE終了前の利上げ検討」との可能性の薄い報道ながら、EURUSDは1.0650を超えたことで1.0700まで上昇、EURクロスは全面高。

米国市場ではまず、強い米雇用統計後のドル買いも、あら捜しなのか平均時給が期待した予想0.3%%に届かず0.2%だったことを材料視、さらに、強かったADP雇用統計に膨らんだ期待感の反動なのかドル売りへ。それと、強いカナダの雇用統計でUSDCAD=1.3500→一時1.3420台まで下落するドル売りがリードする流れ+EURUSDの上昇+米金利の上げ渋り=利食いのドル売りへと変動。

次に、ブルムバーグ報道で「ECBは債券購入プログラム(QE)終了前の利上げがあり得るかどうかを検討した」とのサプライズ報道に、EURUSD=1.0650を超え一時1.0700近くまで続伸。 EURUSDがリードするドル売りと、EURクロス(EURJPY、EURCHF、EURAUDなど)がリードする動きに主要国では対ドルで伸び悩み下落へ。ただし、実際にはQE終了後に様子を見て利下げを検討することは間違いなさそうで、それも主要国選挙の結果が判明した時期になりそうなことは、市場は認識していると思われる。

EURUSDが急変動したのは、主に1.0650を上抜けしたテクニカル要因がつよいのでは? 1.0600、1.0650が下値のポイントながら、EUR買いに反転したかの判断は時期尚早ながら、前日比では0.89%と大幅に値を上げている。

最後になったが、USDJPYは欧米国市場で2度に渡り115.50円超えをためすも失敗。115.50を超えられず米金利も伸び悩み弱く、オプションカットに向け115円を割り込み一時114.70台へ。EURJPYでの円売りもあり下げ幅は緩慢で、終盤にかけては円ショートの調整も入り、前日比では-0.13%値を下げ114.60台まで続落して終了。


→ 別途グラフを参照してください。
x


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


スパイサー・ホワイトハウス報道官=マルバニー行政管理予算局長が16日に2018年度の予算案を公表。

ECB関係者(ブルームバーグ報道)=債券購入プログラム終了前の利上げがあり得るかどうかを検討した→ ユーロ圏主要国の金利が上昇しEUR高へと動くも、特定のシナリオやスケジュールについては話さず、戦略に関していかなる正式決定もなかったとあり、これに関して支持も広がらずとの報道もある。

ムニューシン米財務長官(匿名関係者)=①G20では貿易面で優位に立つため自国通貨安を誘導しようとする国を米国は容認しない立場を打ち出す。②貿易規制は米国第一主義など重要な問題で同長官には米国の具体的な立場を明確にできる政治スタッフがほとんどいない→ 米国は中国やドイツなどがまさにそれを行っていると主張しており、新たな局面を迎えることになりそうだ

JPモルガンのエコノミスト=①FRBの年内利上げを4回になる可能性も。②FF金利が中立水準に達成するのは2019年。

EU首脳会議(除く英国)=25日に開催するローマ条約の調印60周年を祝う首脳会議で採択する宣言について、大枠合意

NY連銀NOWCAST=米第1四半期GDP予測値3.09→3.19%へ上方修正、貿易と雇用関連の指標を受けた決定。

仏共和党のジュペ元首相=フィヨン氏を支持する意向を表明。

ロス米商務長官=NAFTA再交渉の協議を3か月以内に開始。