2017年3月3日(金)欧州・米国市場序盤の動き
3月初めての週末金曜日。エバンズ+ラッカープ+パウエル各連銀総裁、フィッシャーFRB副議長+イエレンFRB議長の発言待ち。
引きずるのは、トランプ米大統領の政策実行期待と、15日の米利上げ期待。ただし、フリン大統領補佐官の辞任騒動に続き、セッションズ司法長官のロシア疑惑がちょっとだけ気になる。
米株はプラス圏から取引が始まるも伸び悩みやや軟化。米10年債利回りは2.51%を高値に2.49%近くまで低下。為替相場は上下の値動きが強く、EUR買い+AUD買い、
USDJPYは、円安傾向が続くも、前日NY市場の高値114.60を意識してなのか、114.50~60の売りが厚くなり、円クロスでも積極的円売りを仕掛ける動きも見られず。一方、これまで114円台をボトムに下げ止まり反発していることもあり、米金利と米株が強さを維持していることで、底堅い値動きが期待できる。
結局は、円ベア派、円ブル派ともに押し目買い(114.00~10)、戻り売り(114.60~80)を狙っているが、米地区連銀総裁、FRB議長・副議長達は従来通り3月利上げの可能性を主張すると思われドルサポート要員ながら、サプライズ発言は期待できにくい。
GBPUSDは弱さが目立つ。コットランド独立推進派の動きは活発で、メイ首相にして「スコットランドは独立に取り付かれている」と警戒。直接的なGBP売りの要因は、弱い英総合とサービス業PMIで、この発表直後からGBP売りが加速し、先日NY市場の安値1.2240台を割り込み、6週間ぶりの安値となる1.2210台まで続落。
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18:00 EUR 2月 総合PMI・確報値=56.0(予想56.0 前回56.0) サービス業PMI・確報値=55.5(予想55.6 前回55.6)→ 総合は予想、改定値と変わらず6年ぶりの高水準を維持、サービス業は若干予想と前回を下回る
18:30 GBP 2月 総合PMI=53.8(予想55.6 前回55.5→55.4)、サービス業PMI=53.3(予想54.2 前回54.5)→ 総合とサービス業は予想外に弱く2016年9月以来の低水準でGBP売りが加速
19:00 EUR 1月 小売売上高=前月比−0.1%(予想0.4% 前回−0.3→−0.5%)、前年比1.2%(予想1.5% 前回1.1→1.2%)→ 予想外に弱く、前月比は前回が下方修正し、3か月連続で減少、マークイットは第1四半期GDPが0.7%→0.4%へ鈍化を予想
23:45 USD 2月 総合PMI・確報値=54.1(予想 前回54.3)、 サービス業PMI・確報値=53.8(予想53.9 前回53.9)
0:00 USD 2月 ISM非製造業景況指数=57.6(予想56.5 前回56.5)→ 予想を上回りドル買いがやや強まる
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オドクサの仏大統領選世論調査=第1回投票でマクロン氏が首位に。得票率は、マクロン氏が27%、ルペン氏が25.5%、共和党(中道右派)候補のフィヨン元首相が19%。
メイ英首相=①英連合王国を解体する経済的根拠は何もなく、コットランド独立推進派は独立に取り付かれている。