2017/03/20

2017年3月20日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年3月20日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場が春分の日で休日の月曜日。G20も終わり米国の強いプレッシャーにさすがのショイブレ独財務相もホスト国の面目もありごり押しできず。


そうでなくても、重要なイベントが過ぎ、次の一手が見えにくい中でも、米金利の低下と米ドルの軟化に、為替相場は、テクニカルの流れをフォローしたドル売りが続くが、この流れが本流になるかは、欧米市場の結果を見るまでは信用できず。

日経先物は、直後から19520近くまで上昇するも結局は19450近くへ強含みで推移。米10年債利回りは開始直後に一時2.54%台へ上昇するも、2.50%近辺へ低下し推移。原油価格(WTI)は48.79ドル近辺と弱い。

為替市場は、動かぬドル円に反して、他の主要通貨では小幅上昇(ドル安)が目立ち、EURUSDは1.0730台→強い独PPIに1.0780を一時目指す動きへ。GBPUSDは1.2370台→1.2440台を一時目指す動きへ。

AUDUSDは0.7680台→0.7750を一時目指す動きへ。NZDUSDは0.7010台→0.7080を一時目指す動きと、原油も弱く特に積極的に買う材料は見当たらないが底堅い動きになっている。


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トランプ政権(18日)=イスラム圏6カ国からの入国を制限する新たな大統領令を差し止める仮処分を米メリーランド州の連邦地裁が命じたことを不服としてバージニア州リッチモンドの連邦高裁に仮処分の取り消しを求めて上訴。(ハワイ州連邦地裁の執行停止命令は、SF連邦高裁が審議と担当しており、よりリベラルとみられている)


独2月の生産者物価指数は、前年比が3.1%と2011年12月以来の高水準。

マルバニー米行政管理予算局(OMBN)局長=①5月中旬に発表する2018年会計年度予算教書は最終的に赤字を0にする計画。②18会計年度に財政均衡を達成することはできないが、10年間という財政見通しの時間軸の中で財政均衡を達成する方向で作業。

バイトマン独連銀総裁=①金融市場の規制を再び緩めることで経済成長が促進されるとの期待が実現するかは疑わしい。②金融市場の不十分な規制が経済全般にどれほど深刻な打撃を及ぼすか、金融危機によって示された。

米国務省=①ティラーソン国務長官が19日に中国の習近平国家主席と30分間にわたり会談し、トランプ大統領が早期会談を期待していると伝えた。②両国間には依然相違があるものの、協力を強化する機会が存在するとの認識で一致し。

サパン仏財務相(18日)=G20では気候変動と貿易に関して満足せず。

ショイブレ独財務相(18日)=反保護主義が声明に盛り込まれなかった理由は、各財務相にとって保護主義の意味が明確ではなかったことによる。

ムニューシン米財務長官(18日)=①米国は引き続き自由貿易を堅持するが、一部の貿易協定は見直したい。②過去の声明は必ずしも適切ではない→ 貿易について形だけの言及にとどまり、自由貿易支持を表明したこれまでの声明の踏襲を目指した議長国ドイツはメンツをつぶされた形となった。


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