2017/03/06

2017年3月6日(月)アジア、欧州市場の動き



201736日(月)アジア、欧州市場の動き

週明けの月曜日。北朝鮮のミサイル発射という不確実な材料はあるが、米株も伸び悩み、日本株安+円高が目立ち、米株先物も弱く円はクロスでも強含みで推移。

今週10日の米雇用統計の結果を材料に、15日のFOMCを占うことになるが、市場全体では「米利上げ期待」を高い確率で織り込みながらも、通貨間で異なる材料もあり、ドルは通貨間で動きも異なる。

USDJPYは、米利上げをお題目としたドル円のロング(円ショート)ポジションが膨らみ、114円台の上値が重くなったことや、日本株安+米金利の伸び悩みに、クロスを含め円高の流れへ。早朝の114.10台を高値に欧州市場では113.50台まで続落、戻りも113.80台で114円を回復できず、上値の重さげが目立っている。

EURUSDは、焦点の仏大統領選による相場変動は止まらず。アジア市場は1.06台を維持し1.060020台のレンジで取引が続いた。欧州市場に入り、上値を試す動きに1.0640台まで上昇するも、ジュペ・仏元首相の大統領選不出馬やギリシャGDPの悪化もあり1.0570台まで続落。1.0600近辺で推移している。

AUDUSDは、中国全人代で成長率目標値は6.5%と前年を下回り、中国との貿易関係の強い豪ドルにとってはマイナス要因ながら、アジア市場での動きは緩慢。朝方の0.7590台を高値に0.757090のレンジで推移。欧州市場に入るとEURUSDの上昇の影響なのか0.7600の大台へ上昇し、0.7580台をボトムに底堅い動きへ。

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易綱中国人民銀行副総裁(全人代)=為替の需給とバスケット通貨に対する人民元の価値に基づき、現行の為替相場政策の枠組みと資本フローの管理政策を堅持する方針。

李克強首相(全人代の政府活動報告=5日)=「元を適切で均衡の取れた水準で安定的に維持する」との表現が消え、代わって「人民元レートを一段と自由化し、グローバルな金融システムのなかでの元の安定した立場を維持する」と変更 人民元防衛への意欲が薄れたとの見方もある。

ホワイトハウス関係者=6日にも署名する入国制限に関する新たな大統領令で、イラクを除外。イラン、リビア、シリア、ソマリア、スーダン、イエメンの6カ国の市民へのビザ発給を90日間停止する措置は維持。

著名投資家ダン・ファス氏=米利上げは年内3回の可能性大。10年物国債利回りは3.03.25%に引き上げた。

ジュペ・仏元首相=大統領選の出馬を否定。フランス大統領選の行方が不透明になり、EUR売りにつながる。

ドイツ銀行協会=①ユーロ圏経済が上向いており、ECBの超緩和政策はもう必要ない。金融緩和を急激に解除すれば、債券市場に動揺が走るおそれがある。

世耕経産相とロス米商務長官は6日夜に電話会談を実施へ。

北朝鮮が日本海にミサイル4発を発射。