2017/03/09

2017年3月9日(木曜)昨日8日、海外市場の動き(午前5時30分ごろ)

2017年3月9日(木曜)昨日8日、海外市場の動き(午前5時30分ごろ)

米ADP雇用統計は29.8万人と強く、米10年債入札は好調で米金利は上昇。米株の下げ幅は限定的で、10日の米雇用統計を前にしてドル買いが続く。オプションの変動率は上昇するも、USDJPYのR/Rは大きな変化は見られず。

弱い資源価格と原油価格、中国成長率見通しの下方修正と貿易収支の鈍化に、関連性の強い通貨のカナダドル+NZドル+カナダドルは弱い。AUDUSD(−0.64%)+NZDUSD−0.56%)+USDCAD(+0.56%)。

EURUSDは、仏大統領選ではルペン氏は劣勢ながら、予想外の展開への呪縛から抜け切れず、ユーロ売り止まず。今日9日のECB理事会とドラギECB総裁の記者会見を前にして、1.0530台をボトムに下げ止まり、引き続き1.0500~1.0650のレンジで、1時間チャートでは1.0570台をトップに1.0540台で推移しダウントレンドを維持。前日比−0.19%程度で変化。

USDJPYは、6日のナバロ米国家通商会議委員長の貿易赤字を意識した発言や、7日の米貿易収支の赤字額拡大とロス米商務長官の貿易取引の再交渉発言。そして、8日の日本のGDP上方修正(ただし、予想より弱い)、日本株安にやや円高ムードが続いていた。

欧米市場の金利上昇に円売りへと変化し、強いADP雇用統計に3月4日の高値に並ぶ114.70台まで上昇し、弱い米卸売在庫もありようやく上げ止まり、113.50~115.00のレンジを抜け出せず114.30近辺で推移し、前日比+0.30%と円安傾向へ。オプションではVOLは上昇ぎみながら、R/Rはドルプットオーバーが続く。個人的には北朝鮮の弾道弾ミサイルが男鹿半島近く200km近くへ落下していたことが気になる。


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ハモンド英財務相は、2017年の成長率見通しを1.4→2.0%に上方修正。英政府予算案は、今後5年間で政府借入を235億ポンド削減、インフラ投資を拡大 → 結果的に一時GBPの買い戻しが見られたが続かず。

欧米金利は上昇。米10年債入札は好調で、落札利回りは2年半ぶりの高水準。強いADP雇用統計もあり15日のFOMCで利上げ期待が再燃し、10年債利回りは一時2.58%台まで、2年債も一時1.37%台まで上昇し、ドル買い要因となる。(5時現在10年債2.55%、2年債1.35%)

米2月 ADP全国雇用者数=29.8万人(予想18.5万人 前回24.6万人)→ 予想を大幅に上回り1年ぶりの高水準

米1月 卸売在庫・確報値=前月比−0.2%(予想0.5% 前回−0.1%)、卸売売上高=前月比−0.1%(予想0.5% 前回2.6→2.4%)→ 予想外に弱い

米10年債入札(200億ドル)=最高落札利回りが2.560%と、2014年7月以来の高水準。応札倍率は前月2.29%→2.66倍へ上昇し、昨年6月以来の高水準。

アトランタ連銀GDPNow=弱い卸売在庫に、米第1四半期GDP予測値を1.3→1.2%へ下方修正。

ロス米商務長官=NAFTA再交渉は、恐らく今年の遅い時期に。

仏ルペン氏=新フランはユーロと等価で導入、市場で変動

S&P=英経済は徐々に勢いを失いつつある。

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