2017/03/01

2017年3月1日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年3月1日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

トランプ大統領の上下両院合同本会議の演説も終わり、その評価は、サプライズの期待とは裏腹に発足直後に混乱した政権への協力を求めるもので好評価も。

インフラ投資や税制改革、国防支出の大幅増加、オバマケアの代案など示すも、財源に関しての言及もなかったことで若干失望感もある。

為替市場の結果だけを見ると、FRBメンバーの3月利上げ期待を強める発言が続き、米金利は上昇傾向で、日米ともに株価は上昇し、トランプ大統領の議会演説と別な理由でドル高傾向が維持されている。

【経済指標では】
英製造業PMIは54.6と予想・前回55.7から低下するも直後のポンド売りは限定的。

独・ユーロ圏製造業PMIは速報値から下方修正、独57.0→56.8、ユーロ圏55.5→55.4。独失業者は減少し、消費者物価は強く前年比では2.2%へ上昇するも、ユーロ売りの流れは変わらず。

米個人所得は0.4%(予想・前回0.3%)と上昇、個人消費支出は0.2%(予想0.3% 前回0.5%)と弱かったが、PCE価格指数とコアPCE価格指数は前回より強さが目立った→ 直後の反応はドル買いながら動きは鈍い。


【為替相場動向】
米債利回りは2年・10年債ともに利回りは上昇幅を拡大、ダウ先物も大幅に上昇しており、結果としてドル買いの流れが続いている。

USDJPYはアジア市場の早朝の安値112.70台をボトムに113.90台へ上昇し、すでに1.0%超も上昇し、クロスでも円安が目立っている。日経先物の大幅上昇や、トランプ大統領の議会演説が無事終わり、ネガティブサプライズもなく、リスク回避の動きの巻き戻しが主因と思われる。113.30~50の壁を超え、113.80のポインも上抜けしたことで、114.30近辺が重要なポイントとなっている。

EURUSDとGBPUSDの上値の思さは重症? 
EURUSDは1.0500割れから、仏大統領選の混迷も、世論調査では極右のルペン氏が決戦投票で敗れる可能性が高まり、やや安心感が強まるの束の間で、再びマクロン氏との支持率の差は縮まり、3月15日のオランダ総選挙も意識され上値は重く、強い経済市場への反応は見られない。コアは1.05~1.06のレンジの下限をトライ中。

GBPUSDは、1.2350~90のレンジで底堅く推移していたが、今週に入り1.2500の大台を回復できず、ドル買いの流れの中で20:00時から1.23500の下限を割り込み流れは急変。1月19日の安値となる1.2300割れまで続落。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※