2017/03/18

2017年3月18日(土曜)昨日17日、海外市場の動き

2017年3月18日(土曜)昨日17日、海外市場の動き

FOMCの利上げ期待で膨らんだ相場は萎みっぱなし。

米株は前日とほぼ変わらずで、米金利は再び下落(10年債利回り2.54→2.501%、2年債利回り1.332→1.315%)、為替相場は、円は全面高で対ドルではUSDJPYは-0.55%と最も変動幅が大きく112.50台まで下落、円クロスではEURJPY−0.78%と120.80台まで続落、CHFJPY0.76%と一時112.80近くまで下落、CADJPY-0.73%と一時84.10台まで円高へと動いている。

市場全体では、日本時間未明からスタートした独G20を注目している。また、ムニューシン米財務長官が為替に関して何か新しいことを発言するのかも気なる。

EURUSDは、欧州市場で一時1.0780台まで上昇、FOMCによる急伸の反動に欧州市場では1.0720台まで値を下げている。ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「ECBとして利上げを債券買い入れプログラムの終了前にするか、後にするか今後決定すると」と発言。欧州短期金融市場では12月の利上げを1週間前の60→80%織り込んでいるという。日足では値を下げているが、週終値ベースでは3週連続の上昇となっている。

GBPUSDは、1.2320台をボトムに底堅く推移。先日のBOEの金融政策委員会で利上げを主張したフォーブス委員のしかりで、何人かのMPC委員は利上げ必要性の機会が近いと判断していたことも重要で、1.2390台で終了し、再び上昇ムードが高まっている。

USDJPYは、安定していた113.00~50のレンジを、クロスでの円買いが引き金となり割り込み、さらに米金利の低下もあり、一時112.50台まで続落し、ようやく下げ止まる。今週は14日から4日間連続の陰線引けで、3月1日の水準へ下落。3月1日はイエレンFRB議長が「次回会合で追加利上げが適切と判断」と発言し、ドルの急伸が始まった日に当たる。

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ノボトニー・オーストリア中銀総裁=①ECBとして利上げを債券買い入れプログラムの終了前にするか、後にするか今後決定すると。②下限金利として位置づけられ、現在ゼロを下回っている中銀預金金利を、主要政策金利であるリファイナンス金利より先に引き上げる可能性がある。

ロンドン株式市場は続伸、FT100は終値ベースで過去最高を更新。

麻生財務相(ムニューシン米財務長官)=為替について日米の財務省間で緊密なコミュニケーションを継続していくことを確認。

FOMCで利上げに唯一反対したカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の説明=経済データにほとんど変化が見られないことや労働市場になおスラック(たるみ)が残っている。金融当局は追加利上げに動く前に、バランスシート正常化を開始する方法と時期を説明した計画書を公表することが望ましいと指摘。その上で、計画書公表に反応して金融環境が引き締まる可能性があるとの認識を示した。FRBのイエレン議長はバランスシートの計画については活発に議論しているが、まだ何も決まっていないと述べていた。