2017/03/04

2017年3月4日(土曜)昨日3日、海外市場の動き



201734日(土曜)昨日3日、海外市場の動き

イエレンFRB議長は315日利上げ可能性を示唆するも、既に織り込み済みなのか米金利は低下し、米株は伸び悩み、ドル売りへ。310日の米雇用統計がキーポイントに。

イエレンFRB議長の強い利上げ期待発言で、ルールに基づき15日のFOMC前にした公式発言は終了。米10年債利回りは2.5198%まで上昇後、低下し2.478%と前日とほぼ同水準へ。2年債も1.3412%まで上昇後、低下し1.3051%で終了。ダウは21,00571(+2.740.01%)と前日とほぼ変わらず。原油価格(WTI)は53.33ドルへ上昇。

為替市場は、強い米ISM非製造業景気指数やフィッシャーFRB副議長、イエレンFRB議長の早期利上げ示唆発言にもドル買いは続かず。逆に、米金利の低下+米株は伸び悩み、利上げをハイレベルで織り込み済なのか、ドルロングが多かったこともあり、週末のポジション調整も加わりドル売りへ。

仏大統領選世論調査でマクロン氏が優勢なのか、ユーロの上昇を中心にドル売りへ。終値で比較すると、EURUSD1.0620台(2/16日来の高水準)。EURJPY121円台(2/3日来の高水準)、EURCHF1.07台(1/25日来の高水準)、EURAUD1.3980台(2/8日来の高水準)

為替市場の値動きでは、前日比の変動率を見ると、EURUSD1.11%と最も際立っており、USDCHF−0.57%、USDJPY−0.33%と続くも、NZDUSDは逆に−0.27%と別格で弱く、NZDUSDを除き主要通貨ではドル全面安。結果的にEURNZDのロングが最も効率的であった。

円クロスでは、もちろん、EURJPYが+0.76%の上昇で大きく、CHFJPY0.22%と上昇するも、逆にNZDJPY−0.63%下落、CADJPY−0.23%、GBPJPY−0.11%、AUDJPY−0.04%と、通貨間で円の強弱は異なっている。

USDJPYは、欧州市場でアジア市場の高値114.48を超え、米国市場では強いISM非製造業景況指数やイエレンFRB議長のタカ派発言を期待したドル買いの流れもあり、114.70近くまで上昇。

EURUSD1.06台を確りと維持し、EUR買いがリードするドル売りと、伸び悩む米株と米金利にこれ以上買い上げる力は乏しく、フィッシャーFRB副議長の利上げを強く支持する発言にもドル買いは鈍く、イエレンFRB議長の利上げを強く期待する発言に114.75近くまで上昇→114.10台へ下落する上下変動へ。

再び114.60台へ上昇するも、ドル買いはそれまでで、113.80台まで続落し114.00近辺で終了した


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USD      23:45     USD 2月 総合PMI・確報値=54.1(予想 前回54.3)、 サービス業PMI・確報値=53.8(予想53.9 前回53.9

USD      0:00       USD 2月 ISM非製造業景況指数=57.6(予想56.5 前回56.5 予想を上回りドル買いがやや強まる

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ブラード・セントルイス連銀総裁(WSJ紙)=今月1415日のFOMCで利上げする正当性はほぼない。②523日のFOMCでの利上げへ布石を打つために3月の政策声明を利用するほうがよい。

フィッシャーFRB副議長講演=利上げを強く支持、早期利上げを示唆する最近のFRB高官の発言は、米大統領選以降の経済の信頼感や総需要の増大などを認識したもの。利上げ観測を高める意識的な取り組みがあるとすれば、私も加わる。過去3カ月間、内容の悪い経済指標ほぼ皆無で、利上げ強く支持。

イエレンFRB議長=次回会合で追加利上げが適切か判断。経済指標が想定通りなら、緩やかな利上げが適切。労働市場は完全雇用に達し、米経済は緩やかな拡大が続く。インフレ率も目標の2%に近づく。特に海外に起因するリスクは幾分後退し、一段の緩やかな経済成長の見通しは有望に見える  今月の会合で、物価や雇用が想定通り改善したか、追加の政策金利の調節が適切かどうか、雇用統計を含めて判断することになる。

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ジョルダン・スイス中銀総裁=①独仏で重要な選挙が控えている上、イタリアのほかEU離脱を決定した英国では先行き不透明感が高まっている。スイスは逃避先と見なされることが多いため、先行き不透明感が高まっているこうした時期はわれわれにとり常に繊細なものとなる。スイス中銀は一段の衝撃に対応する手段を備えている。


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