2017/03/02

2017年3月2日(木曜) 昨日1日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年3月2日(木曜) 昨日1日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)


トランプ大統領の上下両院合同本会議の演説も終わり、結果は好評価。3月の米利上げ期待が続き米金利は上昇し、米株は大幅高。為替相場は前日比ではAUD以外でドル高傾向を維持。USDJPYは一時114円台へ上昇。

米10年債利回りは前日2.39→2.45%台へ、2年債も1.26→1.28%台へ上昇。米株は300ドル超(+1.4%台)と大幅上昇し、ドル買いをサポート。

カプラン・ダラス連銀総裁は早期利上げを支持し、米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、経済は全国的に緩慢、ないし緩やかなペースで拡大し、労働市場は一段と引き締まったと指摘するも慎重姿勢は崩さず。

米個人消費支出は強いが実質支出はマイナス、建設支出は弱く、逆に米ISM製造業景気指数が強い。


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為替相場は、USDJPY+0.84%、GBPUSD−0.79%とJPY+GBPの弱さが目立った。逆に、AUDUSD+0.26%とドル高の中で、強いGDPの影響なのかAUD高が目立っている。

USDJPYは、アジア市場の112.70台を安値に、トランプ大統領の議会証言の高評価と、リスク回避行動の巻き戻し、日米金利差拡大と米株の大幅上昇(日経先物は一時19600円台へ上昇)に午前零時のオプションカットでは一時114.00台まで続伸、クロスでも円安傾向が目立った。

しかし、フィキシングから流れが変化し、米株の上昇が止まると円売りも続かず。終盤にかけては113.50割れまで値を下げ、113.70近辺で推移。1時間チャートでは上昇傾向を維持するも、113.70台がポイントになり、終値ベースではこの水準を上回ることはできないでいる。

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米個人所得は0.4%と予想・前回0.3%を上回り、個人消費支出は0.2%と予想0.3%・前回0.5%を下回るも、個人消費支出価格指数は0.4%と前回0.2%を上回り、実質消費支出は−0.3%と弱く強弱混在。

米製造業PMI・確報値は54.2と予想54.4・前回54.3を下回り、建設支出は−1.0%と予想外のマイナス。

注目のISM製造業景気指数は57.7と予想56.0・前回56.0を上回り、2014年8月来の高水準。

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米地区連銀経済報告(ベージュブック)=①経済は全国的に緩慢、ないし緩やかなペースで拡大し、労働市場は一段と引き締まった。 ②賃金の上昇やインフレに顕著な加速は見られなかった。③企業は短期見通しに対し全般的に楽観的だが、前回の報告に比べ後退。④企業は今後数ヵ月に物価は緩やかに上昇と予想。⑤賃金の伸びが加速したと一部が指摘。

カプラン・ダラス連銀総裁=①FRBは利上げプロセスを早い段階に始めるべき。②インフレが高進し、雇用もオーバーシュートする状況ではが急激な利上げを余儀なくされることを懸念。

米短期金利先物相場=CMEのフェドウオッチはFF金利先物が織り込む3月利上げの確率は35→69%へ上昇。

ペンス副大統領=米国への入国を制限する新たな大統領令を数日中に取りまとめる。

ロス商務長官=①貿易協定を結んでも執行しないのならあまり意味はない、どの国もルール執行の対象になる。②メキシコやカナダとの北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉と、対中貿易での公平な競争条件の確保を優先。

カナダ中銀声明=①大きな不透明感があり、経済のスラックが続いている。②現在のスタンスが適切。③米国とは対称に経済のスラックが続いている。④第4四半期の成長は予想より若干上振れる可能性。⑤輸出は競争力が困難な状況に直面。⑥賃金上昇の抑制がスラックを示唆。