2019/06/12

2019年6月12日(水)昨日11日、海外市場の動き(午後5時半ごろ)

2019年6月12日(水)昨日11日、海外市場の動き(午後5時半ごろ)

米国の対メキシコ関税は見送られたが、米中貿易摩擦は? トランプ氏が固執しているFRBの利下げは? 望んでいるドル安は? 米経営者はトランプ氏の通商政策を危惧! 株+債券+原油価格は終わってみれば大きな変化は見られず。

為替相場は、トランプ大統領のFRBの利下げ圧力は変わらず、クドロー氏も否定しているか肯定しているのかは不明ながらドル安圧力も変わらず。でもトレンドとしてのドル高傾向は変わらず。米卸売物価はほぼ予想通り過去1年で最も弱く出るが動きは鈍く、主体性に乏し中でドルは総じて小幅安。相変わらずNZDは弱く、JPYは不動、ZARは上昇。

米株は上昇からスタートするもほぼ前日と変わらず。米10年債利回りは一時2.176%まで上昇するも2.143%と小幅低下、2年債は逆に1.94%近くへ上昇後も1.93%近くと上昇傾向を維持。原油価格も一時54ドルへ上昇するも、53.36ドルと小幅な上昇にとどまる。

EURUSDは、アジア・欧州市場と1.1300の壁を意識した動きが続き、トランプ大統領の「ユーロやその他の通貨はドルに対して価値が低くなっており、米国が大きな不利益を被っている」との発言にも上昇力は限定的で、大枠1.1300~30のレンジで推移。米国市場に入り欧州市場がクローズする時間に当たり、米債利回りが軟化すると1.1338まで上昇するも1.1320台で推移。

USDJPYは、株高の動きや一時米債利回りの上昇もあり、アジア市場の108.35をボトムに欧州・米国市場の序盤には108.80まで上昇。オプションカット時から流れ変化し、米10年債利回りが低下へ変化すると売り圧力が強まり108.44まで低下し108.50近くで推移。108.30を底固めしているのか、108.80の上値が重いのか不透明。

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USD 5月 卸売物価指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.8%(予想1.9% 前回2.2%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、コア前年比2.3%(予想2.3% 前回2.4%)→ ほぼ予想予想通りながら過去1年で最も低い

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クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
◎債券市場はFRBがかけ離れていることを物語っている。
◎トランプ大統領はドル安を快く思っているが、ドル安を呼び掛けていない。
◎米中通商合意がなかったとしても、米経済は今年3%の成長を達成する。

トランプ大統領(中国との通商協議)
◎我々は中国と合意した後、中国が合意を差し戻した、彼らがその合意に戻らない限り私は興味がない。
◎中国側が4、5項目の「主要な点」で再び合意しない限り、協議を先に進めない。
◎G20で習近平国家主席と会談を行うことを期待。。

トランプ大統領(FRBの批判)
◎ユーロやその他の通貨はドルに対して価値が低くなっており、米国が大きな不利益を被っている
◎債券ポートフォリオを縮小する政策はばかげている、彼らはまるで分かっていない
◎米国のインフレ率は非常に低い、素晴らしいことだ。

トランプ大統領(メキシコ移民問題・制裁関税)
◎メキシコとの移民合意の大部分は明らかにされていない。

米メキシコ移民問題・制裁関税)
◎45日以内に満足いく結果が得られなかった場合、米国と協議し新しい戦略を議論。
◎メキシコ外相、5日の米国との会談非常に緊張した瞬間だった。
◎合意に至らなかった場合は報復関税も辞さなかった。
◎米国の関税シナリオ、メキシコの犠牲が大きい。
◎農産物の購入に関しては同意していない。

ペンス副大統領
◎FOXニュースインタビューで、米中通商摩擦問題について、中国に対して強硬な態度を続ける。米国は非常に強い立場にある。中国に対する貿易赤字が大きいというだけでなく、問題は中国の運営手法。

ソロモン・ゴールドマンサックスCEO(米中貿易戦争を懸念)
◎トランプ米大統領の貿易戦争はリスク資産に悪影響を及ぼし、関税措置は不確実性をもたらす。

ゴーマン・モルガンスタンレーCEO(米中貿易戦争を懸念)
◎米中は論争の応酬から、何かよりひどいものに移行したのではないかと懸念。
◎軌道を修正することは両国にとり大きな国益となる

トランプ大統領(北朝鮮)
◎北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長から「極めて心温まる」書簡を受け取った、極めて前向きなことが起こる。

ブロードベントBOE副総裁
◎EU離脱が円滑に進み、経済が予想通りに成長すれば、英国の金利は市場の予想よりもやや速いペースで上昇する必要がある。
◎向こう1年間で英中銀が利上げよりも利下げに動く確率の方が高いとの見方が織り込まれている。
◎英中銀が将来的に必要になると予想する利上げの規模が金融市場で織り込まれていないことについて大きく懸念していない
◎合意なき離脱で明確な経済信頼感の低下があれば緩和へ
◎無秩序な離脱が金融安定に対する最大のリスク

ブリハBOE政策委員
◎世界経済および英経済の下振れリスクが増している。
◎5月四半期インフレ報告公表以降のデータには失望

サンダースBOE政策委員
◎政策見通しのガイダンスは極めて有用
◎四半期ごとの金利見通しは提供せず、誤解を招きやすい

ユンケル欧州委員長(英国の新政権に対して)
◎新たな英首相が誕生しても、メイ首相と合意したEU離脱協定案が変更されることはない
◎脱協定案はメイ氏とユンケル氏の個人間の合意ではなく、EUと英国との合意で、次期首相が誰であれ、離脱協定案を尊重しなければならず、再交渉はない。
◎離脱協定案に盛り込まれたアイルランドとの国境問題に関する安全策(バックストップ)について、失効期限は設定しない。

レーン・フィンランド中銀総裁
◎世界的な貿易戦争が近く終息する可能性は低い、ECBはユーロ圏の信頼感と経済成長を支えるため、あらゆる手段を活用する用意がある。

コンテ・イタリア首相
◎EUの制裁手続き入りを回避することに専念しており、2019年の伊財政赤字をGDP2.1%に抑制すること決定。
◎欧州当局はイタリアの経済政策を批判する前に同国政府に説明の機会を与えるべき。

ユンケル欧州委員長(イタリアについて)
◎イタリアは「不健全な方向に向かっており、EUの過剰財政赤字是正手続き(EDP)が発動されるリスクがある

ギリシャ7月に総選挙を前倒しに
◎パブロプロス大統領は10日、チプラス首相の議会解散の要請を受理。

ノルウェー5月CPIは弱い
◎前月比-0.3%(予想+0.1% 前回0.4%)、予想外のマイナスにEURNOKは9.7686→9.8313まで一時急伸。

フィッチ・レーティングス(一時TRY売りに動く)
◎トルコ第2四半期は前期比でマイナス成長、2019年は+1.1%成長を予想
◎米国によるトルコ経済制裁について、もし発動された場合は通貨リラへの影響は大きい
◎トルコ中銀の外貨準備高についても、為替介入に使用されていた場合は問題となる

豪州株5日続伸
◎S&P/ASX200指数は11年半ぶりの高水準へ。

李克強・中国首相
◎政府が大規模な減税や手数料引き下げを継続して行う

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