2019/06/26

2019年6月26日(水)欧州・米国市場序盤の動き

2019年6月26日(水)欧州・米国市場序盤の動き

G20サミット、米中首脳会談まであと1日。米中通商交渉は90%完了とムニューシン米財務長官の報道に円は下落。市場は第4弾の制裁関税の発動延期を予想。欧州株は上昇幅を縮めながらもダウ先物と同じく小幅高で推移。米10年債利回りは上昇幅を縮め前日終値水準で変わらず。

為替相場は、リスク回避の巻き戻しに一時米債利回りは上昇し円売りが強まりUSDJPYは107.50を超えてからはストップのドル買いが強まり一時107.75円まで上昇。米債利回りは軟化するなどUSDJPYの上値も重くなる。

また、上昇幅が最も大きかったのは、NZDUSDで前日0.7%近く上昇。NZ中銀は予想通り政策金利1.5%の据え置きを決定、声明では追加利下げを示唆する内容が目立ち、直後は0.6595まで値を下げるも、直ぐに上昇傾向を回復し強い買の流れで、米中通商協議では何等かの合意を期待しながら0.6685まで上昇している。

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21:30    USD 5月 耐久財受注=前月比-1.3%(予想-0.1% 前回-2.1→-2.8%)、除く輸送機器・前月比0.3%(予想0.1% 前回0.0→-0.1%)

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香港経済日報
◎トランプ政権は追加関税の発動を遅らせる意向がある。第4弾関税の発動先送りについて米国側は検討中。
◎貿易交渉の再開に向け準備を進めている。

ロス米商務長官
◎トランプ大統領の中国に対する関税は、はったりではない。
◎米国は国家安全の問題でファーウェイを懸念
◎トランプ氏と習氏が通商協議を軌道に戻すことを期待

ムニューシン米財務長官
◎米中通商交渉は90%完了
◎米中首脳会談で合意みること期待し

トランプ大統領
◎G20サミットで為替問題が中銀議題の一つとなる可能性。

トランプ大統領
◎今月末の米中首脳会談で「詳細な貿易合意は見込まれず。

トランプ大統領
◎イランが米国を攻撃することがあれば強力な報復措置に出る

米ゴールドマン・サックス・グループのパンドル氏
◎為替相場が下落すれば輸出への関税の影響を相殺することになるため、通貨は通商協議の不可欠な要素。

バンク・オブ・アメリカ
◎米国がドル売り介入に動くリスクが高まる。

サンダースBOE政策委員
◎貿易関連のリスクは5月予測時点から増している
◎英経済はBOEの見通しよりも若干良好

カンフリBOE副総裁
◎貿易関連の見通しは英中銀の5月時点予測から悪化

テンレイロBOE政策委員
◎貿易に関する市場のセンチメントは極めて不安定

カーニーBOE総裁
◎トランプ氏と習氏が通商協議を軌道に戻すことを期待
◎3月29日の離脱期限が延長されたことで企業活動などの不透明感が高まっている
◎合意なき離脱が英政府の政策であれば、金融政策見通しも変化

EU委員長
◎ブレグジット合意の再交渉に応じないだろう

イタリア財政赤字削減の目標を討議する会議
◎来週に延期される可能性大。
◎イタリア紙は、予算とは別の問題で連立政権内に見解の相違があるため延期された

キャピタル・エコノミックス(NZの追加利下げを予想)
◎中銀は8月の次期会合での利下げを目指しているように見えるほか、年内の利下げがこれで終わらない可能性も高まっている。

NZ中銀(中銀声明を受け直後NZD売りが強まるも逆に上昇へ)
◎政策金利1.5%の据え置きを予想通り決定。世界的な貿易見通しの悪化や国内の景気減速に対応して経済を下支えするため、年内に追加利下げを行う可能性も示唆。
◎より低い政策金利が時間と共に必要となるだろう。
◎下方リスクが低い政策金利を必要とする。

オアNZ中銀総裁
◎輸入関税を巡り米中間の貿易摩擦が激化しており、世界経済に対するリスクが高まっていると強調

NZ中銀議事録
◎今回の据え置き決定が全会一致だったことが明らかになったが、「世界の成長鈍化や内需の低迷が続いていることを踏まえ、追加金融緩和が必要かどうか委員会は議論した。金融政策による一段の支援が必要である可能性が高いとの見解でメンバーは一致した。