2019/06/27

2019年6月27日(木)昨日26日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2019年6月27日(木)昨日26日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

いよいよG20大阪サミットは明日から開催、米財務長官の「米中通商交渉は90%達成」発言に市場は29日の米中首脳会談を期待。そのトランプ氏は合意なければ追加関税するぞというも、税率は公表している25%より低い10%の可能性を指摘。リスク回避の巻き戻しが続き、米10年利回りはディリーSF連銀総裁のハト派発言も無視され2.05%台まで上昇し、ドル安+円安で円は全面安。

前日にブラード・セントルイス連銀総裁の0.5%の利下げを期待したタカ派の期待を裏切る0.25%利下げ支持発言に上昇した米債利回りは、米中首脳会談で何等かの合意を織り込む動きにさらに加速。逆に米株は上昇傾向を維持できずダウは終了間際にマイナス圏に突入し-11.40(-0.04%)。原油価格は在庫の大幅減に一時60ドルへ迫る上昇から59.20近辺と低下するも引き続き大幅上昇で推移。

USDJPYは基本的に円ロングの巻き戻し。米中首脳会談期待=通商交渉の何等かの合意期待に米金利の上昇と連動し一時107.85と200時間MAに並ぶ水準まで上昇しこの水準を維持。円はクロスでも下落し、AUDJPY+CADJPY+NZDJPYは1%~1.1%近く上昇。

EURUSDはトランプ大統領のEUR安批判と為替問題をG20サミットのテーマの一つとするとの発言に基本は底堅い。米国市場の1.1348をボトムにオプションカット、LDNフィキシングと1.1391まで上昇し1.1360台で推移。200日MAを上抜けてからは1.1410台で上げ止まるも、引き続きこの水準をボトムに下げ止まり上昇傾向を維持。

NZDUSDはNZ中銀の政策金利の据え置後の声明で追加利下げの可能性が指摘されながらも、米国市場では一時0.6693まで上昇とこの傾向が目立っている。200日MA0.6708を目指しているのか8日連騰で今後はこの水準を意識。

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21:30    USD 5月 耐久財受注=前月比-1.3%(予想-0.1% 前回-2.1→-2.8%)、除く輸送機器・前月比0.3%(予想0.1% 前回0.0→-0.1%、コア資本財受注=0.4%(予想 前回-1.0%)、コア資本財=0.7%(予想0.1% 前回0.0→0.4%)

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EIA週間原油在庫は-1278.8万バレル(予想283.72 前回-310.6万バレル)と予想外の減少に原油価格は60ドルを目指し上昇。

トランプ大統領(またしてもパウエルFRB議長を批判)
◎米国はもはや世界の競合相手と公正な競争環境にはないとし、FRB議長としてパウエル氏よりもECBのマリオ・ドラギ総裁の方が優れている

ディリーSF連銀総裁
◎一段の刺激策を実施する論拠がある

トランプ大統領
◎中国の習主席との会談で、妥協できる可能性も残されていると強調しながらも、協議に進展がなければ、中国からの輸入品3000億ドルに追加関税の発動を示唆するも、税率は25%でなく10%の可能性も指摘。
◎企業の生産拠点を中国からベトナムに移転する点については、ベトナムと通商問題を協議しているが、ベトナムの対応は中国より悪いと指摘した。

トラン大統領
◎イランとの軍事衝突は回避したいと改めて強調し、イランとの間のいかなる戦争も短期間で終了する。

ロス米商務長官
◎中国は数々の不適切な活動を行っており、それを中止しなければならない
◎もしわれわれが貿易不均衡を是正できれば、それは双方にとって合理的なディールになる

ムニューシン米財務長官
◎米中通商交渉は90%進展し、米中首脳会談で合意みること期待。

トランプ大統領
◎G20サミットで為替問題が中銀議題の一つとなる可能性。

トランプ大統領
◎イランが米国を攻撃することがあれば強力な報復措置に出る

米ゴールドマン・サックス・グループのパンドル氏
◎為替相場が下落すれば輸出への関税の影響を相殺することになるため、通貨は通商協議の不可欠な要素。

バンク・オブ・アメリカ
◎米国がドル売り介入に動くリスクが高まる。

カーニーBOE総裁
◎いつ量的緩和を巻き戻しても市場は驚かないだろう。

サンダースBOE政策委員
◎貿易関連のリスクは5月予測時点から増している
◎英経済はBOEの見通しよりも若干良好

カンフリBOE副総裁
◎貿易関連の見通しは英中銀の5月時点予測から悪化

テンレイロBOE政策委員
◎貿易に関する市場のセンチメントは極めて不安定

カーニーBOE総裁
◎トランプ氏と習氏が通商協議を軌道に戻すことを期待
◎3月29日の離脱期限が延長されたことで企業活動などの不透明感が高まっている
◎合意なき離脱が英政府の政策であれば、金融政策見通しも変化

EU委員長
◎ブレグジット合意の再交渉に応じないだろう

イタリア財政赤字削減の目標を討議する会議
◎来週に延期される可能性大。
◎イタリア紙は、予算とは別の問題で連立政権内に見解の相違があるため延期された

キャピタル・エコノミックス(NZの追加利下げを予想)
◎中銀は8月の次期会合での利下げを目指しているように見えるほか、年内の利下げがこれで終わらない可能性も高まっている。

NZ中銀(中銀声明を受け直後NZD売りが強まるも逆に上昇へ)
◎政策金利1.5%の据え置きを予想通り決定。世界的な貿易見通しの悪化や国内の景気減速に対応して経済を下支えするため、年内に追加利下げを行う可能性も示唆。
◎より低い政策金利が時間と共に必要となるだろう。
◎下方リスクが低い政策金利を必要とする。

オアNZ中銀総裁
◎輸入関税を巡り米中間の貿易摩擦が激化しており、世界経済に対するリスクが高まっていると強調

NZ中銀議事録
◎今回の据え置き決定が全会一致だったことが明らかになったが、「世界の成長鈍化や内需の低迷が続いていることを踏まえ、追加金融緩和が必要かどうか委員会は議論した。金融政策による一段の支援が必要である可能性が高いとの見解でメンバーは一致した。

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