2019/06/05

2019年6月5日(水)欧州・米国市場序盤の動き

2019年6月5日(水)欧州・米国市場序盤の動き

驚きの低いADP雇用統計の数字に、米債利回りは低下し、米株は上昇からスタートするも伸びは鈍化。そして、為替相場は直後のドル急落からやや反発気味。

総じてドル売りの流れが続く中で、21時15分発表の米ADP雇用統計が2.7万人(予想18.3 前回27.1万人)と信じがたい低水準で、私のデータでは2010年3月以来の低水準。これで、市場全体の流れが変わりドル売りが加速し、米債利回りは低下、上昇していた株価は伸び悩み気味に変化。

前日のFRBのハト派、クラリダ副議長、パウエル議長に続き、今日もブレイナードFRB理事もハト派、市場センチメントは状況次第と前提条件はあるが、早期の利下げを期待する動きも。

前日比の伸び率だけを見ると、NZDUSDは0.74%と上昇幅は大きく、リスク回避にUSDCHFは-0.34%とドル売りへと動き、

EURUSDは、欧州委員会は「イタリアの財政規則違反と是正手続き開始を勧告」。サルビーニ・イタリア副首相は「減税こそがイタリア政府債務削減のための唯一の道」とあり、IMFはイタリアの債務がユーロ圏経済の主要リスクとある。弱いADP雇用統計に一時1.1307まで上昇するも、1.13台の上値は重く上昇率の他の主要通貨と比較すると鈍い。

USDJPYは、株安と円売りが続く中で、一時108.38まで上昇するも、弱い米ADP雇用統計に107.82まで急落。結局は108円を中心にふらふら。テクニカルでは円高傾向はとまらないが、とりあえずは107.80~30のレンジを継続か?

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17:00    EUR 5月 総合PMI・改定値=51.8(予想51.6 前回51.6)、サービス業PMI・改定値=52.9(予想52.5 前回52.5)→ 予想と前回を上回る

17:30    GBP 5月 サービス業PMI=総合PMI50.7(予想51.0 前回50.9)、サービス業PMI51.0(予想50.6 前回50.4)→ 総合は予想と前回を下回るも、サービス業は予想と前回を上回る

18:00    EUR 4月 卸売物価指数=前月比-0.3%(予想0.2% 前回-0.1%)、前年比2.6%(予想3.1% 前回2.9%)

18:00    EUR 4月 小売売上高=前月比-0.4%(予想-0.5% 前回0.0%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.9→2.0%)

21:15    USD 5月 ADP雇用統計=前月比2.7万人(予想18.3万人 前回27.5→27.1万人)→ 予想と前回を大幅に下回り、2010年3月以来の低水準

21:30    CAD 第1四半期労働生産性=前期比0.3%(予想0.4% 前回-0.4%)

22:45    USD 5月 総合PMI・改定値=50.9(予想50.9 前回50.9→53.0)、サービス業PMI・改定値=50.9(予想50.9 前回50.9)→ 予想と大きな変化は見られず

23:00    USD 5月 ISM非製造業景況指数=56.9(予想55.5 前回55.5)→ 予想を上回る

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