2019/06/02

最近のIMMポジションから見えること(6月1日)

最近のIMMポジションから見えること(6月1日)

集計日が5月28日の最新データで、直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションでは、トータルでは通貨ショートは微増し、三者三様の動きへ。

7通貨合計のトータルのネットポジションは前週の-339,152→-343,903コントラクトと、2週連続でショートが拡大。「EUR+スイス+カナダドル」はロングが小幅拡大、「ポンドとNZドル」は逆にショートが拡大、「円と豪ドル」は小幅な変化でほぼ変わらずと、三者三様の動きとなっている。


【円】
ロング25,803 ショート105,046 ネット-55,577 前週比-385

集計日後の先週金曜に109円の壁を割り込み下落していることを考えれば、ショートが減少していると思われ今回の数字はあまり当てにならない。市場の円先高センチメントが強い中、相変わらずトータルポジションはショートを維持しておりこのギャップは不思議!


【ユーロ】
ロング151,129 ショート250,820 ネット-99,691 前週比1,411

トータルポジションのショートは変わらず、10万コントラクト近辺を9週間続けている。政治的リスクも強く、市場のセンチメントはEUR安に傾いたままだが、10万コントラクトを超えてポジションを積み増す動くも感じられず。
           

【ポンド】
ロング51,796 ショート83,792 ネット-31,996 前週比-5,844
    
ショートが大幅に拡大した前週に続き、今週もショートが拡大している。どのような結論となるのか不透明なブレグジットの結末を不安視した動きとなっている。ただし、そのような状況下にありながらもポンドのショートポジションは相変わらず軽い。

【カナダドル】
ロング15,878 ショート55,301 ネット-39,423 前週比2,813

前週比では2週続けて買いが微増しトータルポジションではショートが減少している。ただ、原油価格も下落傾向にあり、中銀は景気の減速は一時的と言うも移民問題をめぐり米国はメキシコに制裁関税を決めるなど、新NAFTA協定国だけに若干の不安が残る。

【豪ドル】
ロング38,653 ショート105,046 ネット-66,393 前週比-282

3週連続して前週比でショートが拡大、3月以降13週のうち10週でショートが拡大し続き強さは感じられず。米中貿易摩擦の落としどころは見えず、豪中銀の利下げ期待も強く、G20での米中首脳会談の成果を期待する以外なさそう。


データは別表をご覧ください!

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