2019/06/11

2019年6月11日(火)昨日10日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年6月11日(火)昨日10日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米株は上昇傾向を維持、米債利回り上昇、原油価格は終盤にかけ下落、為替相場はドル高傾向が続き、AUD+NZD、GBPの弱さが目立つ。

米中貿易摩擦はG20サミットの首脳会談まで判断できず。米国とメキシコは不法移民対策で合意、米国は対メキシコへの制裁関税は無期延期となりリスク選好の動きと、トランプ大統領のFRBへのプレッシャーは止まず。弱い米経済指標もありFRBの年内複数回の利下げ期待を意識。なのにドル高の流れは継続。

為替相場は、週末に米国とメキシコは移民問題で合意し、米国は対メキシコへの制裁関税を中止したことで、週明けの月曜日は早朝から、ドルの信頼感回復+リスク回避の巻き戻しが相場をリード。株高+米債利回り上昇+ドル高の流れをアジア・欧州市場と継続へ。米国市場に入り、マンハッタンの高層ビルにヘリコプターが衝突とのアクシデントもあったがテロではなく大事に至ることなく収束、ドル売りの流れも弱まり、結果的にやや反発。その中で、CADは健闘し、逆に輸入が激減した中国貿易収支、大規模な香港デモにCNYは急落、その影響もありAUD+NZDの弱さが目立ち、弱すぎる英鉱工業生産や保守党党首選を控え、GBPも売り圧力は強い。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、週末に米国は対メキシコへの制裁関税を中止したことでリスク選好のパターンに株価上昇期待が強く、先週末からギャップを明け円安でスタート。日経平均株価は強く、日本の貿易収支は赤字化、GDPは速報から若干上昇するも予想と変わらず、アジア・欧州市場にかけ108.72まで続伸。米国市場に入り大枠108.50~60のレンジで推移から、マンハッタンの高層ビルにヘリコプターが衝突とのアクシデントに一時108.30台まで値を下げ108.50近辺で推移。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

21:15    CAD 5月 住宅着工件数=20.23万件(予想20万件 前回23.55→23.34万件)

21:30    CAD 4月 住宅建設許可件数=前月比14.7%(予想1.8% 前回2.1→2.8%)

23:00    USD 4月 JOLT労働調査=求人件数744.9万件(予想724万件 前回748.8→747.4万件)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

トランプ大統領(中国)
◎中国と米国は合意がないことは、追加緩和を意味する。
◎「もし習・中国国家主席がG20サミットに参加しなければ、中国への追加関税は直ちに発動されるだろう。
◎中国との貿易交渉は順調にいくだろう
◎中国と通商合意に達しなかった場合、中国製品への追加関税を今月、G20首脳会議後に発動する用意があると述べた。
◎中国の金融当局を率いているのは習近平国家主席だ。習主席は何でも思う通りにやれる。
◎中国は通貨安誘導し、金融を緩和することで関税負担の相殺に利用している。
◎人民銀行はFRBFRBと異なり政治的に独立しておらず習主席や政府首脳部の承認を要する。
◎関税はとてつもない競争優位を米経済に与えている

トランプ大統領(FRB)
◎米国の金融当局はわれわれにとってとても有害だ、「破壊的な存在」
◎中国とことなり、米当局は自分の言うことを「聞いてくれない」
◎米当局による利上げは大きな誤り

トランプ大統領(EU)
◎フランス産ワインが事実上、関税なしで米国への輸入が認められているのに対し、米国がフランスに輸出するワインには関税が課されているのは不公平だとして、「何かしら」行動を起こすと約束。

トランプ大統領(メキシコ)
◎もしメキシコが合意事項を破ったら、制裁関税は復活する。
◎メキシコ外相は、米国との不法移民対策を巡る合意について45日後に評価を行う。

英国・ブレグジットを巡る動き
◎英国の経済ファンダメンタルズは非常に強い。
◎ゴーブ環境相について全幅の信頼を置いている。英内閣は10月31日までにEUを離脱すると確信すべき。
◎合意の上で離脱したいが、合意なき離脱も受け入れる
◎保守党の党首選1回目の投票は13日、結果は午後1時以降。

その他
◎NYのマンハッタンの高層ビルの屋上にヘリコプターが衝突→ クオモNY知事はテロではない。
◎関係筋、FCAとルノーは合併案を復活させ、ルノーとアライアンスを組む日産自動車の合意を取り付ける方法を模索。

NY連銀5月の家計調査
◎1年先のインフレ期待2.6→2.5%へと2年ぶりの水準に低下、3年先は2.7→2.6%。
◎失業期待(現水準より高くなるとの予想)35.7→36.7%、(就職への信頼感)59.3→61.5%へ上昇し2013年6月の算出開始以来の高水準。
◎賃金の伸び期待2.36→2.45%へ改善。

サンダースBOE政策委員
◎弱かったGDPは、ブレグジット期日3月29日を前にして在庫による押上げ効果が大きかった反動で想定内。
◎中立金利は2%程度

ECB政策当局者
◎年内に経済成長が鈍化し、ユーロ高が世界貿易戦争の影響を既に受けている欧州に打撃を与えるのであれば、政策金利を一段と引き下げる可能性にオープン。

ゴールドマン・エコノミスト、投資家向けレポート
◎FRBは、年内金利を据え置く可能性が高い
◎4日の講演で、貿易戦争が及ぼす影響をFRBは「緊密に注視」しており「適切に行動する」との発言に関して→ 利下げを意味するものではなく、FRBが貿易摩擦の激化を鈍感ではないと単に述べただけ。

英GDP、4月は大幅減
◎4月の月次GDP-0.4%(予想-0.1% 前回-0.1%)→ 第1四半期は自動車生産が急減し予想外にマイナス幅が拡大。

黒田日銀総裁
◎副作用に配慮しながらも大規模緩和が可能とあり。また、副作用を避けるために様々な対応を組み合わせる。
◎現時点で日本経済は追加対策必要ない