2019/06/19

2019年6月19日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年6月19日(水)アジア・欧州市場序盤の動き


RBA、BONZの利下げに続き、BOEとFRBの利下げ期待の高まりと、米中通商協議の再開を意識した動きに加え、トランプ大統領のパウエル議長攻撃に、低確率ながらFOMCの利下げ期待も残り世界的な株高で、債券利回りと為替相場は予想外に緩慢。

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日経平均株価は上昇からスタートし+1.8%近くと高値圏で推移。上海総合も強く前日比では1.6%近くで推移、米10年債利回りは2.07%近くと上昇、2年債も1.878%近くまで上昇。

為替相場は、前日の材料の繰り返しが大半で、今日(日本時間明日未明)のFOMCを意識して動きは鈍く、ドルは小幅ながら低下気味。USDJPYは、日本株高に上昇を続け前日NY市場の高値108.68を意識してなのか108.62まで上昇するも、利食い先行に伸び悩み108.30第で推移。クロスでは円高で期待感は円高なのだが特にいうことはない。

AUDUSDは0.6870~86のレンジで動きは緩慢、相変わらず景況感は弱く、年内の追加利下げ意識しながら今日は特に新たな材料は見られない。

USDCADは1.3365~81のレンジで動きは緩慢、原油価格の上昇にも特に材料にされず。

EURUSDはドラギ対トランプの対立は見ものながら、相場に影響する可能性は少なく、投機的な上下はありそうだがトレンドを作れるとは思いにくい。それよりイタリア財政問題の動きを引き続き注視。

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7:45    NZD 第1四半期 経常収支=6.75億NZドル(予想1.6億NZドル 前回-32.56→34.92億NZドル)、対GDP比-3.6%(予想-3.5% 前回-3.7→-3.8%)

8:50    JPY 5月 通関ベース貿易収支=季調前-9671億円(予想-1兆2070億円 前回568億円)、季調済-6091億ドル(予想-8069億円 前回-1109→-1702億円)、輸出前年比-7.8%(予想-8.4% 前回-2.4%)、輸入前年比-1.5%(予想1.0% 前回6.4→6.5%)、

9:30    AUD 5月 ウェストパック景気先行指数=前月比-0.08%(予想 前回-0.09%→-0.05%)


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トランプ大統領
◎FOMCの政策判断次第ではパウエルFRB議長の降格を検討する可能性があることを示唆。

イラク南東部バスラにある外国籍の石油会社オフィスにロケット砲が複数打ちこまれ、2名が負傷。


浅川財務官
◎日本の緩和措置はデフレ対策と理解、日本の金融政策は通貨安誘導ではないと理解されている。
◎リーマン後の各国の緩和策、結果的に為替に影響与えた。
◎通商と為替政策を混同すべきでないというのが日本のスタンス。


日本の生保は静観スタンス
◎日本生命では「一時的には、さらに円高が進む可能性もある」が、100~120円のレンジ予想の変更を判断せず。
◎第一生命は、米国は2020年後半にリセッション入りの可能性を見込む。金融政策が予防的な支えをすることでリスクは大きく後退した。110円を中心に105~115がコアレンジと予想。
◎かんぽ生命運用企画部は、年始の安値104円がポイントと考える。
◎住友生命は、従来にくらべ円高バイアスが強まった。100~120円の下方での対空時間が多くなりそう。
◎安田生命、100~115円、期末は110円を予想。