2019/06/18

2019年6月18日(火)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2019年6月18日(火)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

FOMC、ECBフォーラム、そして、G20サミットを控え市場は様子見を選択? と思うほど動きは鈍い。

19日のFOMCはトランプ大統領の催促にどのように向き合うのか、利下げ方向をどのように示すのか? コンセンサスは7月の利下げで市場は年内2~3回の利下げを期待。 

17~19日のポルトガル・シントラで開催のECBフォーラムでは、将来の利下げを示唆する発言も意識。28~29日のG20サミットで米中首脳会談が実施され貿易摩擦が改善に向かうことができるのか?
 
共になにがあってもサプライズではないが、その影響は大きくポジションを傾けられず、(ビットコインとを除き)株・債券・為替相場は静観なのか大きな変化は見られず。

また、香港政府は歴史的大規模デモに「逃亡犯条例」改正案を凍結するも完全撤回に至らず。米・イギリスはイラン犯行説を主張したタンカー攻撃に米・イランの緊張拡大する中、報道ではイランは核合意で定めた低濃縮ウランの貯蔵量を超過とあり、基本はリスク回避の流れは変わらず。

為替相場は、NY連銀製造業景気指数が-8.6(予想12.0 前回17.8)と、予想外となる大幅なマイナスで(NAHB住宅市場指数も弱い)ドル売りを誘発するも、影響は限定的で逆にこれをピークにドル買い戻しの動きも見られたが、米債・米株も終値ベースでは大きな変化に至らず。

原油価格は52.74をピークに一時51.58まで下落し51.90台近くと下落傾向を維持。米株は下げからスタートし小幅高を維持し+0.09%上昇。米10年債利回りは2.11%をピークに弱い米経済指標もあり一時2.08%近くまで下落し2.085%近辺と低下。

GBPUSDは、英保守党党首選の最中で、だれが次期首相に選択されてもブレグジットで総意を得ることは難しいとの判断なのか? 最有力のジョンソン氏の「合意なきEU離脱」のリスクを意識してなのか? 弱い米経済指標で上昇した1.2605をピークに終盤にかけて1.2534まで下落と、年初来の安値近くへ下落。テクニカルにも安値を試す動きは変わらず。

USDJPYは、アジア早朝に先週末比からギャップを明け円高でオープンした108.31をボトムにアジア市場では108.70、欧米市場では108.72まで上昇するも、弱い米経済指標や米債利回りの低下に108.52まで下落し50台で推移中。円ロングの巻き戻しやテクニカルに円売り期待も見られるが、リスク回避の円買いと混在し動きにくい展開となっている。

気になるUSDCADは、一日を通じて1.3393~1.3419と狭いレンジ。アジア・欧州市場は1.3405~19のレンジで推移。弱い米経済指標を受けて一時1.3393まで下落するも、原油価格が続落する中、1.3419まで再び値を戻すもまたしても1.3420を超えられず。

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21:30    USD 6月 NY連銀製造業景気指数=-8.6(予想12.0 前回17.8)→ 予想外となる大幅なマイナスへ

23:00    USD 6月 NAHB住宅市場指数=64(予想67 前回66)

5:00    USD 4月 対米証券投資=ネット長期TICフロー469億ドル(予想65億ドル 前回-284→-259億ドル)、合計ネットTICフロー-78億ドル(予想170億ドル 前回-56億ドル)

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クーレECB専務理事
◎利下げが最善の選択肢と判断すれば、マイナス金利が銀行に及ぼす影響や中銀預金金利の階層化が必要か、検討する必要が出てくる
◎  クーレECB専務理事:ユーロ圏経済はそれほど悪くはない、実際のところサービスと建設はかなり良好

デコス・スペイン中銀総裁
◎ECBはインフレを上昇させるため行動する準備。
◎第2四半期GDPは第1四半期より弱い。

ドラギECB総裁発言
◎ポルトガル・シントラで開催のECBフォーラムで開会の辞は特に金融政策に関して話は出ず。

バゲリ・イラン参謀総長
◎オマーン沖で先週起きたタンカー攻撃への関与を否定
◎イランがホルムズ海峡を通過する石油輸出の阻止を決断すれば、徹底的、公然と行うだけの十分な軍事力がある。

イラン核合意で定められた低濃縮ウランの貯蔵量超過
◎当局者は低濃縮ウランに関して「今後の10日間で貯蔵量は300キロの規定を超えるだろう」と指摘。

習近平国家主席は14年ぶりの中国首脳として北朝鮮訪問
◎新華社通信は、6月20日~21日に金正恩朝鮮労働党委員長からの招待を受け訪問へ。

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