2019/06/26

2019年6月26日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年6月26日(水)アジア・欧州市場序盤の動き


日経平均株価は下落、上海総合も小幅安、米10年債利回りは2.009%まで上昇、2年債は1.73%近辺で前日終値とほぼ変わらず。

どうも市場はドル安方向に動きたいようで、トランプ大統領も「G20サミットで為替問題が中銀議題の一つとなる可能性」を示し、米中首脳会談では「貿易に関して詳細な合意は見込まれず」ともある。ただし、G20サミットや米中首脳会談の結果をみるはでは、ある意味では投機的な動きが中心となりやすく、ポジションがたまれば逆に動くリスクも強まるのでは?

また、取り巻きも米国のドル安政策や金融緩和を期待しているのか、ゴールドマン・サックスは「通貨は通商協議の不可欠な要素」とあり、バンカメは「米国がドル売り介入に動くリスクが高まる」ともある。

アジア市場の為替相場は、NZ中銀は予想通り政策金利1.5%の据え置きを決定、ハト派の中銀声明を受け直後NZD売りが強まり直後は0.6645→0.6595まで急落するも、オアNZ中銀総裁からもハト派発言がでたが逆に0.6660台へ上昇へと結果だけ見ると底堅い。

EURUSDは、200日MA(現在1.1348)を上抜けしからEUR高期待に上昇するも1.1400台を維持できず1.1348と現在の水準にとどまり、上下どちらに動くのか重要な分岐点に差し掛かっている。

さて、USDJPYは、取り巻く環境は円高の方向性を示しているが、円ロングポジションの巻き戻しと米債利回りの上昇もあるのか円売りが続いている。


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11:00    NZD NZ中銀金融政策発表=政策金利1.5%の据え置きを決定、予想通り

15:00    GER 7月 GfK消費者信頼感指数=9.8(予想10.0 前回10.1)

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トランプ大統領
◎G20サミットで為替問題が中銀議題の一つとなる可能性。


トランプ大統領
◎今月末の米中首脳会談で「詳細な貿易合意は見込まれず。

トランプ大統領
◎イランが米国を攻撃することがあれば強力な報復措置に出る

米ゴールドマン・サックス・グループのパンドル氏
◎為替相場が下落すれば輸出への関税の影響を相殺することになるため、通貨は通商協議の不可欠な要素。

バンク・オブ・アメリカ
◎米国がドル売り介入に動くリスクが高まる。

キャピタル・エコノミックス(NZの追加利下げを予想
◎中銀は8月の次期会合での利下げを目指しているように見えるほか、年内の利下げがこれで終わらない可能性も高まっている。

NZ中銀(中銀声明を受け直後NZD売りが強まるも逆に上昇へ)
◎政策金利1.5%の据え置きを予想通り決定。世界的な貿易見通しの悪化や国内の景気減速に対応して経済を下支えするため、年内に追加利下げを行う可能性も示唆。
◎より低い政策金利が時間と共に必要となるだろう。
◎下方リスクが低い政策金利を必要とする。

オアNZ中銀総裁
◎輸入関税を巡り米中間の貿易摩擦が激化しており、世界経済に対するリスクが高まっていると強調

NZ中銀議事録
◎今回の据え置き決定が全会一致だったことが明らかになったが、「世界の成長鈍化や内需の低迷が続いていることを踏まえ、追加金融緩和が必要かどうか委員会は議論した。金融政策による一段の支援が必要である可能性が高いとの見解でメンバーは一致した。



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