2019/06/13

2019年6月13日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年6月13日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

豪雇用統計の失業率は予想5.1%を上回り5.2%で前回と変わらず、新規雇用者が4.23万人と予想1.6万人を大幅に上回り、前回分も上方修正される。悪いとは思えないが市場は利下げ環境変わらずと判断でもしているいのだろうか?

前日の海外市場と同じく市場参加者はAUD売りをなぜか選択。為替相場はEURUSDを除きドル高方向へ動くも変動率は小幅。AUDJPYの下落にUSDJPYも下落し円はクロスで全面高。

原油価格はオマーン湾で石油タンカー2隻が被害との報道に急伸、日経平均価格は低下、上海総合は大規模デモを考慮し香港議会は「逃亡犯条例」改正案の審議を延期、香港ハンセンの下げにつられ下落からスタートし下げ幅を縮め小幅高で推移、米10年債利回りは一時2.09%台まで低下するも下げ幅を縮め2.1%台で推移。

USDJPYは、108.45~55の狭いレンジから、豪雇用統計の発表と同時に(AUDJPYが急落=円高)米債利回りの低下もあり、108.50→108.16まで急落。ただ、債券利回りが反発すると108.38まで値を戻すも売り圧力は変わらず。取り巻く香港の問題、英保守党の党首選開始、それとどうなるかわからないG20サミットの米中通商問題と、来週の19日のFOMCの利下げや次回FOMC利下げ期待など、取り巻く環境は円高方向の流れを示唆していることに変わりないが、円ロングのポジションがたまると反発する流れも変わらず。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

10:30    AUD 5月 雇用統計: 失業率=5.2%(予想5.1% 前回5.2%)、新規雇用者数=4.23万人(予想1.6万人 前回2.84→4.31)、正規雇用者数=0.24万人(予想 前回-0.63→-0.03万人)、パートタイム=3.98万人(予想 前回3.47→4.34万)人、 労働参加率66.0%(予想65.8% 前回65.8→65.9%)

13:30    JPY 4月 第三次産業活動指数=前月比0.8%(予想0.4% 前回-0.4→-0.2%)

15:00    GER 5月 消費者物価指数・改定値=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)、HICP・前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、HICP・前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

WSJ紙エコノミスト調査
◎中国の4月の経済指標は期待を裏切る内容だったが、5月に入り企業活動が一部回復した可能性がある。

香港議会
◎国内の大規模デモを考慮し「逃亡犯条例」改正案の審議を延期へ。

ヒース・メキシコ中銀副総裁
◎関税はトランプ大統領からの恒久的な威嚇で、もう1つの重大なリスク要因はUSMCA(米国・メキシコ・カナダ)の批准。米金融当局が利下げするなら、メキシコに一息つく時間を与える。

中国劉鶴副首相(上海でのフォーラムで)
◎政策ツールは依然豊富で、当局は景気支援を強化し金融システムの潤沢な流動性を維持すべきと。
◎成長下支えに向けて近く追加措置を打ち出す構えを示唆。
◎中国経済は外部からの圧力に直面、中国の長期的な成長トレンドに変化はない、中国経済は大きな構造変化の中にある。中国は金融レバレッジの高い伸びを抑制した、金融リスクを抑制するための的確な対策を必要としている。

潘功勝・中国国家外為管理局(SAFE)局長
◎中国には人民元の基本的安定を維持する能力と自信がある。→ 易綱・人民銀行総裁が元相場に超えてはいけない一線はないと発言、当局が米関税引き上げの影響を相殺するため、どの程度の元安を容認するかという憶測が台頭していた。

スイス政府
◎今年の成長予測1.1(3月時点)→1.2%に引き上げた。

◎オマーン湾で石油タンカー2隻が被害
米第5艦隊は13日、を受けたことを明らかにしたタンカー運営会社の1つは、攻撃を受けた疑いがあると指摘し、原油相場は急伸した。

英首相選ぶ与党党首選
◎保守党所属の下院議員313人による投票は英国時間午前10時に開始、午後1時(日本時間同9時)ごろ投票結果が公表される予定。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※