2019/06/14

2019年6月14日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年6月14日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場はとくに目立った動きもなく、前日の海外市場の材料を継続。

28日~29日のG20サミットで、米国は中国に首脳会談の開催を提案するも中国からは梨の礫、トランプ氏やクドロー氏は応じなければ、追加の制裁関税の発動をちらつかせる強引さ。米中貿易摩擦に改善の変化があるの、それとも逆に加速するのか見極めが必要。

来週のFOMCで利上げはあまり期待していないが、それでも可能性はゼロではなく、7月の利上げを示唆する発言を期待する動きに、米債利回りは下落傾向を抜け出せず。逆に米株は弱いながらも上昇傾向を維持。

日経平均株価は小幅ながら上昇、上海総合は上昇からスタートするも逆に小幅低下、ダウ先物は小幅高で推移。米債利回りは相変わらず低迷し弱く、原油価格は下落から始まり小幅高で推移。

為替相場は、最近の傾向でNZDUSDとAUDUSDの弱さが目立っている。先日の豪雇用統計でも強弱混在の中で、市場の反応はネガティブ材料に売りに反応。今日も、先物市場では、豪中銀は7月に0.25%利下げする確率は66%と高水準を維持、NAB銀行は11月に豪中銀は政策金利0.75%(現在1.25%)を予想。この報道を受けAUDUSDは、アジア市場の高値0.6918をピークに上値は重く一時0.6892まで下落。NZDUSDも0.6573をピークに0.6528まで下落と、引き続き売り圧力が続いている。

USDJPYは、株高と米債利回りの低下とJPYにとっては強弱ミックスした材料で、大枠108.27~40の狭いレンジでいつもながら方向感定まらず。ただし、レンジ的には108台の前半で推移し上値の重さが気になり、下値リスクを意識したくなる。

GBPUSDは、保守党党首選の真最中ながら、10月末のブレグジット期限までに、合意なきEU離脱となるのか、合意した離脱になるのか、それとも他の選択になるのか? よくわからず、ポジションを傾けることもできず。

EURUSDは、1.1300の大台を割り込むも一両日は1.1270近辺をボトムに何とか下げ止まっている。1.1300を復活できれば強気になれるのだが! 今日の米小売売上高、鉱工業生産等、米経済指標を見ながらの展開となりそう。

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13:30    JPY 4月 鉱工業生産・確報値=前月比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、前年比-1.1%(予想-1.1% 前回-1.1%)、

13:30    JPY 4月 設備稼働率=前月比1.6%(予想0.2% 前回-0.4%)

15:00    GER 5月 卸売物価指数=前月比0.3%(予想 前回0.6%)、前年比1.6%(予想 前回2.1%)


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周小川前中国人民銀行総裁
◎貿易を巡り米国と対立する中国政府が対抗措置として元安誘導を行う可能性を何度も示唆。

豪中銀の継続的な利下げ期待が強い。
◎先物市場では、7月に0.25%利下げする確率は66%。
◎NAB銀行は、11月に豪中銀は政策金利0.75%と予想→ この要道を受けAUD売りが強まる。

クドローNEC委員長
◎トランプ米大統領は米中首脳会談への強い意欲を示したものの、会談はまだ正式には準備されていない。中国が招待を拒否すれば重大な結果に直面する恐れがある。

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