2019/06/12

2019年6月12日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年6月12日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

トランプ大統領曰く「中国が差し戻した合意に戻るまで通商合意せず」。また、G20サミットで会談に応じなければ「制裁関税の第4弾を発動」との脅しも! どうなるのか? 今後の注目は午後9時半の米CPI。

アジア・欧州市場の序盤は、株安、債券利回り低下、原油価格下落、為替相場はAUD+NZDは弱いが他は強くドル安傾向へ。

豪ウェストパック消費者信頼感指数は弱く、中国CPIは上昇するもPPIは下落と強弱ミックス。

日経平均株価は一時前日比で上昇するも、中国株は弱く終盤にかけては続落し前日比-0.35%下落。上海総合はボトムから若干反発するも前日比-0.46%と弱い。米債利回りは低下、原油価格も52.20ドル近くまで続落へ。

問題の為替相場は総じて変動に乏しく、その中でリスク回避の動きなのか、JPY+CHFは強く、逆にAUD+NZDは弱く、CAD+EUR+GBPはニュートラル。

EURUSDは、トランプ氏はユーロがドルに対して「下落するよう誘導されているため、米国はひどく不利な立場に置かれている」との前日の影響が続いているのか、1.3220台をボトムに1.1340まで小幅ながら上昇。この脅しをどのように評価しているのか、無視しているのか、今後の海外市場の動きを見守りたい。

AUDUSDは、0.6960台を高値に、G20を前にしていつもながら対中圧力を加え続け米中通商摩擦の行方を気にしながら、ウェストパック消費者信頼感は弱く、中国CPIは強いがPPIは弱く出て、 中国株は弱く、豪株は上昇幅を下げ結局は前日比でマイナスへ。この影響もあったのか0.6943まで続落。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

8:50    JPY 4月 機械受注=前月比5.2%(予想-0.8% 前回3.8%)、前年比2.5%(予想-5.3% 前回-0.7%)→ 予想を上回る

9:30    AUD 6月 ウェストパック消費者信頼感=前月比-0.6%(予想 前回0.6%)、100.7(予想 前回101.3)→ 予想を下回る

10:30    CNY 5月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.1%)、前年比2.7%(予想2.7% 前回2.5%)→ 前年比は予想通りだが前回からは上昇し2018年2月以来の高水準

10:30    CNY 5月 生産者物価指数=前年比0.6%(予想0.6% 前回0.9%)→ 予想通りだが前回を大幅に下回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

サルビーニ伊副首相
◎イタリア政府は、銀行の貸金庫に保管されている現金などに課税する可能性。

米政府は中国本土への容疑者引き渡しを可能にする香港の条例改正案について 
◎香港の条例改正案に対して重大な懸念を表明。→ 中国外務省は、香港の問題は純粋に中国の内政問題だ、米国側の無責任な発言と理不尽な批判に遺憾を表明するとともに、断固反対。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※