2019/06/28

2019年6月28日(金)昨日27日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年6月28日(金)昨日27日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

7日の日中首脳会談は友好時に無事終了するも宴の後は? G20サミットは今日28日からスタートし、今日は日米首脳会談が、明日29日には注目の米中首脳会談が予定されている。相変わらず事前の報道では前日のムニューシン氏の「貿易戦争は休戦で合意」との発言に市場は動揺し、リスク回避の巻き戻しに米金利上昇=円売りへと動き、今はカドロー氏が「米国は対中関税措置を発動させる可能性」有りと発言。

また、中国は貿易戦争休戦の条件で「ァーウェイへの米国技術売却禁止の撤退、中国製品に対する制裁関税の全面撤廃、米国製品購入拡大」と、どこまで本音なのか不明ながら、トランプ氏が受け入れるはずがない条件がズラリ!結局はパンドラの蓋を開けるまでは先が読めず。仮に失敗しても、米国は対中追加関税の第4弾の発動延期か課税額の25→10%の縮小が妥当な選では?

そのサミットを直前にして、ダウは小幅低下するも、NasdaqとS&P500は上昇へ。米債利回りは再び低下するも10年債は2.01%近くと2.0%の大台を維持、2年債も1.74%近くと低下。WTIは59.73ドルまで上昇するもまたしても60ドルを達成できず、59.28ドル近辺で推移。

ユーロ圏の景況感指数は103.3と相変らず弱く3年ぶりの低水準。独CPIは予想を上回るもHICPはほぼ予想通りか若干弱い。米第1四半期で確報値ながら、前年比は3.1%と予想と改定値から変わらず、コアPCEデフレーターは若干強い。新規失業保険申請件数は予想を上回り若干悪化、NAR中古住宅販売は若干強く前回のマイナスから回復。

さて、為替相場の動きは鈍いことは間違いないが、前日比からの変動幅だけを見ると、AUD+NZD+CADが強く、他の主要国通貨は大きな変化は見られず。AUDUSDが0.35%近くの上昇率はNO.1、NZDUSDも+0.28%近くとこれに続き、USDCADは-0.2%近くと続く。この3通貨の上昇はリスク選好時や資源価格の上昇時に連動して動くことが多く、米中首脳会談でポジティブな動きを先取りしている可能性も。

AUDUSDは、オセアニア市場の0.6983をボトムに緩やかで小幅ながら一日を通じて上昇し、終盤にかけては0.7000台の大台を維持し、テクニカルポイントの0.7015を試し、7日の0.7022を試す動きとなっている。0.7100が次の大きなポイントになるが、米中首脳会談の結果次第。

USDJPYは、ムニューシン氏の「貿易戦争は休戦で合意」との報道に200時間MAを上抜けアジア・欧州市場で108.16まで上昇するも、日米、米中首脳会談を控えて積極的に円売りをすることも叶わず、再びこの水準近くとなる107.80近くまで値を下げ前日とほぼ変わらず。107.50、108.30、108.80と上下のポイントになるが、米中首脳会談の結果次第(安保問題は通貨問題どうなるのだろうか?)。

EURUSDは、日中のレンジは大枠1.1350~1.1380のレンジ、前日からも1.1350~90のレンジで動きは停滞。引き続き200日MA=1.1346の水準を上回り強さを維持。特言うことはなし。ただし、徐々に上下変動が収束し三角持ち合いとなりいずれかの方向に動くことお期待。トランプ氏のEURけん制発言の有無は注目。

GBPUSDは、1.2660台をボトムとする動きが続き、200時間MAの1.2660台をボトムに何とか下げ止まっているが、相変わらず上昇力は鈍い。気になるのは次期首相の有力者ジョンソン氏の支持低下と、合意なきEU離脱も支持していたが、今度は「起きる可能性は100万分の1だ」と何か変化? 

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21:00    GER 6月 消費者物価指数・速報値=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.6%(予想1.4% 前回1.4%)→ 予想を上回る

21:30    USD 第1四半期GDP・確報値=前年比3.1%(予想3.1% 前回3.1%)、個人消費=前年比0.9%(予想1.3% 前回1.3%)、デフレーター前年比0.6%(予想0.8 前回0.8%)、コアPCE・デフレーター=前年比1.2%(予想1.0% 前回1.0%)→ 個人消費は予想を下回るも、GDPは予想と前回と変わらず、為替相場は大きな変化は見られず

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=22.7万件(予想21.9万件 前回21.6万件)予想より弱い

23:00    USD 5月 NAR中古住宅販売保留件数=前月比1.1%(予想1.0% 前回-1.5%)、前年比-0.7%(予想2.7% 前回-2.0%)

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カドロー国家経済会議(NEC)院長
◎中国との通商協議で前提条件は設定していないが
、米国は対中関税措置を発動させる可能性がある

ディリーSF連銀総裁
◎7月のFOMCで何をすべきか、入手する情報に基づいて判断する

中国商務省の報道官
◎中国に対する制裁措置は直ちに解除される必要がある。
◎ファーウェイへの米国技術売却禁止を撤回するよう要請する。

中国当局者(WSJ紙)
◎習近平国家主席が、貿易戦争解決に向けた条件をトランプ米大統領に提示する計画。
◎中国政府は、ファーウェイへの米国技術売却禁止を米国政府が撤回するよう主張。中国製品に対する制裁関税の全面撤廃を要求。
◎中国の米国製品購入拡大も積み増す。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト
◎G20サミットに合わせ貿易戦争の一時休戦で合意

トランプ大統領
◎日米首脳会談を前にして、FOXテレビのインタビューで、「世界中のほぼ全ての国が米国を大いに利用している。日本も利用している」と述べ、日米安保条約について「日本が攻撃されれば米国はどんな犠牲を払っても戦う。しかし、米国が攻撃されても、日本はわれわれを助ける義務はない」と不満を示した。

ジョンソン前外相(26日)
◎昨日は「合意なき離脱の準備は必要だが、起きる可能性は100万分の1だ」と考えを変更。

英保守党党首選
◎ハント外相とジョンソン前外相との支持率接近から逆転の可能性も。

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