2019/06/20

2019年6月20日(木)欧州・米国市場序盤の動き

2019年6月20日(木)欧州・米国市場序盤の動き

BOEは予想通り政策金利の据え置きを決定、予想通りであれば利上げが必要になるとの判断で変わらず。ノルウェーは予想通り政策金利を0.25%引き上げ、年内さらに2度の利上げを予想。米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想外に弱くドル売りの流れが強まる。ノルウェー中銀が利上げを実施し年内2度の利上げ予想で変わらず。

ドイツ国債利回りは大幅低下し-0.32%近くで推移。米債利回りは弱い米経済至上を受け10年債利回りはついに2.0%の壁を割り込み一時1.97%へ低下するも2.01%台まで買いもどされ1.996%近くで推移。

為替相場は、米利下げ観測を受けた株高、債券利回り低下の現象から、昨日のFOMCを受けたドル売りの流れは変わらず。USDJPYは107.47~88のレンジで、EURUSDはアジア市場の取引開始直後の1.1227→1.1316まで続伸。GBPUSDも取引開始直後の1.2629をボトムに一時1.2727まで続伸から、BOEの発表を受け売りへと変化し1.2680台で推移。

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ゴールドマン・サックス
◎FOMCを受け、FRBは7月と9月に利下げする見通し。

JPモルガン
◎年内の米金利据え置きを予想。

サンダース・ホワイトハウス報道官
◎サウジアラビアでのミサイル攻撃についてトランプ米大統領が報告を受けた、状況を注視している。→ ミサイルはイエメンのフーシ派によるものとみられている。

BOE金融政策委員会
◎政策金利0.75%、資産買い入れ枠4350億ポンド、社債買い入れ枠100億ポンドの据え置きを全会一致で決定、予想通り
◎インフレ率が今年、目標の2%を割り込む公算が大きい。
◎英国の合意なきEU離脱の可能性が高まる
◎英国経済が4-6月期に減速するとの予測を
◎1-3月期に見られた在庫積み増しの影響が薄れるほか、エネルギー価格の低下により、インフレ率は英中銀が目標とする2%を下回る
◎予測通り景気が展開すれば利上げ必要になるとの予測は維持

議事録
◎ブレグジットでは、市場の動きは「スムーズな離脱を前提とした中銀の予測と、それ以外の離脱シナリオを織り込む金融市場との間の相克を浮き彫りにしている」。
◎中銀は緩やかで限定的な利上げというガイダンスを維持したものの、世界経済の見通しが弱まったことは認めた。また、先送りされたEU離脱期限の10月31日より前に投資が持ち直すことはないとの見通しを示した。
◎下振れリスクは5月以降に高まり、基調的な成長は1-6月(上期)に若干軟化したと指摘した。  

ノルウェー中銀
◎政策金利1.0→1.25%へ引き上げを決定、予想通り。
◎政策金利見通しの上方修正は、油田サービスの勢いの加速とクローネ相場の下落を反映してい
◎来年も油田サービス分野の活動の活発化などで、景気改善が続く可能性がある
◎中銀の政策金利の見通しは、今後1年の利上げペースは3月時点より若干速くなる可能性で、2022年末時点では1.75%弱を予想。

イタリア政府
◎債務を巡るEUの制裁を回避するため、2019年の予算について、52億ユーロの改善案を示す方針。

イタリア国立統計研究所の年次報告書
◎第2四半期にイタリア経済はマイナス成長となる可能性がある。

クノット・オランダ中銀総裁
◎成長が上向かなければ「緊急プラン】を積極的に検討

エルドアン・トルコ大統領
◎高金利政策に反対、金利が高いとインフレ率は下がらない。→ 直後はTRY売りが強まるも直ぐに元の水準に逆戻り

ロウ豪中銀総裁(豪州経済開発委員会で講演)
◎労働市場で余剰労働力の解消が進んでいない
◎豪中銀は国内経済を支えるために金融政策以外も動員する必要がある
◎労働市場に多くのスラックがあることを踏まえると、一段の利下げ予想は「非現実的」ではない。インフラ支出などによる財政政策。もう1つは企業の事業拡大や投資、イノベーションや雇用を支える構造政策だ。
◎利下げの効果はこれまでよりも小さくなったが、依然として有効」
◎欧州の銀行ほど利下げのスピードを早める必要はないと期待。

イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊は同国南部ホルモズガン州で、イラン領空に入った際に撃墜したとして、米国の「スパイ」用ドローンを撃墜。

イエメンの親イラン武装組織「フーシ派」は、サウジのジザンにある発電所を巡航ミサイルで攻撃したと明らかにした。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)
◎ロウ豪中銀総裁発言を受け、豪中銀は7月と8月に利下げする可能性がある。

オーストラリア・コモンウェルス銀行CBA
◎ロウ豪中銀総裁発言を受け、追加利下げの予想時期を8月から7月に前倒しした。

ASB銀行
◎予想外に強いNZGDPにも関わらず、NZ中銀は8月に、業景況感の低迷や世界の経済情勢が悪化追加利下げに踏み切るとの予想は変わらず。

日銀金融政策決定会合
◎短期金利を-0.1%、長期金利をゼロ%程度とする長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)付き量的・質的金融緩和政策の現状維持を賛成多数で決定した。
◎景気の総括判断は「基調としては緩やかに拡大」で据え置いたが「海外経済を巡る下振れリスクは大きい」とし、企業や家計のマインドに与える影響を注視していく姿勢を示した。

黒田日銀総裁会見
◎「長期金利の変動幅のプラスマイナス0.1%の倍は柔軟に運用」

中国商務省
◎中国と米国、高官級通商協議を実施。