2019/06/07

2019年6月7日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年6月7日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は上昇傾向を維持、中国市場は休場で取引はなく、米債利回りは2年債が低下、10年債は前日とほぼ変わらず。メイ英首相保守党党首を辞任の日に当たるがどのような影響があるのだろうか?

為替相場の動きは緩慢で、GBPはピーターバラで行われた下院補選の影響なのか強く、リスク回避の巻き戻しなのかCHFが弱いのが若干目立つ程度。

EURUSDは、欧州市場に発表となった独貿易黒字が予想外に減少、鉱工業生産はサプライズのマイナス、ドイツ連銀の成長見通しは2019がサプライズの大幅な下方修正(1.6→0.6%)が気になっている。EURUSDは早朝の1.1280近辺を高値に1.1250台まで小幅な低下にとどまっている。

ZARは、ムーディーズの世界マクロ見通しでは、「2019年に南アはリセッションに陥る可能性が高い」と指摘するも、USDZARはアジア市場の15.00近辺をボトムに欧州市場に入り15.17近辺へ、ZARJPYは7.23近辺から7.148まで一時下落している。

USDJPYは、108.32~53のレンジで動けず。特にいうことはないが、108円台にとどまっているのがどうしても気になる。かといって、108.50を再トライする材料も見られず。

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14:45    CHF 5月 失業率=2.3%(予想2.3% 前回2.4%)、季調後2.4%(予想2.4% 前回2.4%)

15:00    GER 4月 鉱工業生産=-1.9%(前月比予想-0.5% 前回0.5%)、前年比-1.8%(予想-0.4% 前回-0.9%)→ 予想外にマイナス幅が拡大

15:00    GER 4月 貿易収支=170億ユーロ(予想195億ユーロ 前回226億ユーロ)、財政収支=226億ユーロ(予想 前回302億ユーロ)→ 貿易収支の黒字額は予想を下回る

17:30    GBP 5月 BOEインフレ期待=12か月後3.1%(予想 前回3.2%)→ 前回より低下


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トランプ大統領
◎パウエルFRB議長が「利上げをするとは誰も思わなかっただろう?」利上げをしなければ株式相場は今よりも「1万ポイント高かっただろう」


ブルームバーグ米商務省の相殺関税巡る提案、財務省と衝突の異例事態招く恐れ。トランプ米大統領は、自身が仕掛ける貿易戦争の次の戦場に5兆1000億ドル(約553兆円)規模の外国為替市場を巻き込もうとしている。商務省がそのために先に打ち出した提案は、財務省との衝突という異例の事態につながる恐れがある。https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-07/PSPM0U6S972B01?srnd=cojp-v2


コメルツ銀行は、米国債利回りは年末までに1.25%に、過去最低更新。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、景気後退リスクはないが、鈍化はしている。


ムーディーズの世界マクロ見通しでは、「2019年に南アはリセッションに陥る可能性が高い」と指摘。南アは国内の個人セクターの需要が弱く、家計消費や投資も落ち込み、製造業や鉱業は停電による悪影響が出ている。

ドイツ連銀
◎2019の成長見通しを大幅に下方修正。2019年GDP(前回2018年12月)1.6→0.6%、2020年1.6→1.2%。19年7-12月期(下半期)には輸出が徐々に持ち直し、鉱工業生産を後押しする。
◎2019年のインフレ率は1.4%に据え置き、2020年1.8→1.5%に下方修正し、ECBの目標2%を下回る。
◎「ドイツ経済は現在、著しい冷え込みに直面している」、「輸出の弱い伸びを受けた工業部門の低迷が主因」と分析。


英国東部ピーターバラで行われた下院補選
◎野党・労働党が683票の差で新党ブレグジット党の攻勢をかわし、かろうじて議席を維持。


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