2019/06/11

2019年6月11日(火)欧州・米国市場の動き

2019年6月11日(火)欧州・米国市場の動き

いつもながらトランプ節は健在、ただし、市場の反応は鈍い。

欧州株は上昇、米株も上方からスタートするも伸び悩む。原油価格は一時54.04%まで上昇するも伸び悩む。米10年債利回りは一時2.17%まで上昇から振出に逆戻り、2年債は1.936%まで続伸中。為替相場は特に言うことはなく通貨間で動きは異なるもう総じて動きは緩慢。USDZARは下落、USDTRYは上昇。

USDJPYは、強い株価や債券利回りの上昇もあり前日高値108.72を超えて108.80まで続伸。米国市場の序盤に108.60台まで弱含むも総じて高値圏で推移。EURUSDは、1.1300~32の狭いレンジで、前日安値1.1290に向け一時1.1300をトライするも買に押され、再びレンジ相場へ。

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17:30    GBP 5月 雇用統計: 失業率=3.1%(予想 前回3.0%)、失業保険申請件数=2.32万人(予想 前回2.47→1.91万人)、ILOベース失業率=3か月比3.8%(予想3.8% 前回3.8%)、除くボーナス平均所得=3か月前年比3.4%(予想3.1% 前回3.3%)、含むボーナス3か月前年比3.1%(予想3.0% 前回3.2→3.3%)

21:30    USD 5月 卸売物価指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.8%(予想1.9% 前回2.2%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、コア前年比2.3%(予想2.3% 前回2.4%)

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トランプ大統領
◎ユーロやその他の通貨はドルに対して価値が低くなっており、米国が大きな不利益を被っている
◎l対ドルでのユーロ安は米国にとって不利。
◎ツイッターに「ユーロやその他の通貨はドルに対し価値が低くなっており、米国が大きな不利益を被っている」

ペンス副大統領
◎FOXニュースインタビューで、米中通商摩擦問題について、中国に対して強硬な態度を続ける。米国は非常に強い立場にある。中国に対する貿易赤字が大きいというだけでなく、問題は中国の運営手法。

米メキシコ移民問題・制裁関税
◎45日以内に満足いく結果が得られなかった場合、米国と協議し新しい戦略を議論。
◎メキシコ外相、5日の米国との会談非常に緊張した瞬間だった。
◎合意に至らなかった場合は報復関税も辞さなかった。
◎米国の関税シナリオ、メキシコの犠牲が大きい。
◎農産物の購入に関しては同意していない。
◎メキシコとの移民合意の大部分は明らかにされていない。

ギリシャ7月に総選挙を前倒しに
◎パブロプロス大統領は10日、チプラス首相の議会解散の要請を受理。

豪州株5日続伸
◎S&P/ASX200指数は11年半ぶりの高水準へ。

ノルウェー5月CPIは弱い
◎前月比-0.3%(予想+0.1% 前回0.4%)、予想外のマイナスにEURNOKは9.7686→9.8313まで一時急伸。

ブロードベントBOE副総裁
◎合意なき離脱で明確な経済信頼感の低下があれば緩和へ
◎無秩序な離脱が金融安定に対する最大のリスク
◎市場の想定よりも金利上昇は速くなるだろう。

ブリハBOE政策委員
◎世界経済および英経済の下振れリスクが増している。
◎5月四半期インフレ報告公表以降のデータには失望

サンダースBOE政策委員
◎政策見通しのガイダンスは極めて有用
◎四半期ごとの金利見通しは提供せず、誤解を招きやすい

コンテ・イタリア首相
◎EUの制裁手続き入りを回避することに専念。2019年の伊財政赤字をGDP2.1%に抑制すること決定。

カジミール・スロバキア中銀総裁
◎景気心理は悪化しているがユーロ圏がリセッションもしくはデフレに向かっているとの懸念はない

レーン・フィンランド中銀総裁
◎世界的な貿易戦争が近く終息する可能性は低い
◎ECBはユーロ圏の信頼感と経済成長を支えるため、あらゆる手段を活用する用意がある。
◎利下げ、債券購入の再開、超低金利維持のガイダンス強化などを行う意思がある。

フィッチ・レーティングス
◎米国がトルコ経済制裁を発動させた場合、通貨リラのセンチメントに大きな影響を与えるだろう。
◎トルコ第2四半期は前期比でマイナス成長、2019年は+1.1%成長を予想。
◎トルコ政府の構造改革がしっかりと進展するかには懸念が残る。
◎必要であればQE資産購入の増額もありえる