2019/06/28

2019年6月28日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年6月28日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

G20サミット開始、日米首脳会談では貿易問題で話し合ったが、為替、安保条約見直しは議論にならなかったようである。

とにかく、明日午前11時半の米中首脳会談の結果待ちながら、土曜日で市場は休場となり、7月1日週明け月曜のオセアニア市場でどのような水準からスタートするのか見もの。つまり、週末リスクが非常に高いため投機筋はウィークエンドリスクを意識して大きなポジションを維持できない。それと、月末、半期末でもあり実需筋の変動要因が高くことが気になる。

仏CPIはHICP前年比1.4%(前回1.1%)と強く、英GDPは前年比1.8%(前回1.8%)と変わらず、ユーロ圏CPIはHICP前年比が強く出るも、他は変わらず。

日経平均株価は-0.29%と小幅低下。上海総合も-0.60%と弱さが目立つ。米10年債利回りは2%台を維持し一時2.027%まで上昇するも続かず。2年債前日とほぼ変わらず。

為替相場は主要通貨での変動は鈍く、G20サミットとどう転ぶか分からない米中首脳会談と貿易交渉の行方に動けず。ただし、トランプ氏やその側近からは発言は多い。

USDJPYは前日の108.16を高値にして、200時間MAを割り込み基本は緩やかな下落基調に入る。

EURUSDは、欧州市場の序盤から1.1360をボトムに、やや強い仏CPIの発表前後から、前日NY市場の高値1.1316を上抜け1.1393まで上昇。

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15:45    FRN 5月 消費者物価指数・速報値=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.1%)、前年比1.2%(予想1.0% 前回0.9%)、HICP前月比0.3%(予想 前回0.1%)、HICP前年比1.4%(予想 前回1.1%)→ 前年比は予想と前回を上回る

17:30    GBP 第1四半期GDP・改定値=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)→ 予想と速報値と変わらず

18:00    EUR 6月 消費者物価指数(HICP)・速報値=前年比1.2%(予想1.2% 前回1.2%)、コア前年比1.1%(予想1.0% 前回0.8%)→ 前年比は前回と予想と変わらず、コア前年比は前回と予想を上回る

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G20サミット
日米首脳会談(声明では「両首脳は継続中の日米貿易交渉について話し合った」ほか、「主権や法の支配、自由で公正かつ互恵的な貿易原則の尊重を確保する共同の取り組みなどG20での共通の優先課題についても議論した」)
◎米側が貿易収支に言及 来月早々に事務レベル協議
◎茂木再生相は、7月から複数グループで実務者協議
◎米側が貿易収支に言及 安保条約見直し議論はせず     ◎トランプ大統領は、貿易、軍事、防衛装備品を協議
◎西村官房副長官、為替への言及、トランプ大統領から出なかった。首脳会談でも安保見直しについての議論は一切出なかった
◎ムニューシン米財務長官やライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表と、劉鶴中国副首相が大阪で会談。

トランプ大統領
◎中国への追加関税を先送りすることは約束していない。
◎新たな対中追加関税を延期するとは約束していない
◎最終的には米中両国にとって何とかなるだろう
◎明日の中国国家主席との会談は建設的なものになると思う
◎両国にとって素晴らしい結果になるだろう

HSBCは豪中銀が8月に利下げと予想
◎市場は7月の利下げ予想が多数の中で、2カ月連続での利下げを避ける可能性がある。
◎過去に政策金利を変更したケースでは、インフレ指標の発表を待つことが多かった。
◎豪中銀は非伝統的な金融政策手段についてまだ検討するつもりはないことを明確に示している。政策金利の下限は0.5%近辺だとしているため、現在の水準が1.25%であることを考えると、同行に利下げ余地はあまりない。

ANZは豪中銀が7月2日に利下げすると予想
◎市場では利下げはまだ完全には織り込まれていない

キャピタル・エコノミクスはNZ中銀が今年下半期に2度の利下げを予想
◎議事要旨で経済が同行の予想を達成する可能性は「下振れ方向に傾いている」として、利下げ予想に同調しているように見える

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