2019/06/22

最近のIMMポジションから見えること(6月22日)流れの変化も。

最近のIMMポジションから見えること(6月22日)流れの変化も。
集計日が6月18日の最新データでは、直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションは、トータルのネットポジションは通貨のショートで変わりはないが、円とユーロのロングが前週比で急拡大し、ポンド、カナダドル、豪ドル、NZドルのショートを圧巻し、全体としても+49,389コントラクトと大幅に拡大。数字的に2018年3月20日の+104,291コントラクトに次ぐ大きな数字となった。

当時は今と異なり、ネットポジションはし通貨のロング(ドル安思考)で、集計日はFOMCが利上げを決めたの前日に当たっていた。また、余談になるが6月19日の集計日には米国の対中国への制裁関税の発動決定(実施は7月に入ってから)を受け、前週比で-167,444コントラクトと激変、通貨のロングからショートへ変化(ドル買い思考)し現在に至っている。

このように、大幅はポジションの変化には何等かの意味が含まれていることは過去の推移をみても明らか。 今回の大きな変化は集計日の6月18日はFRBが予想通り政策金利を据え置くも、年内2度~3度の利下げ先読みした結果の変化であることは否定できず、来週以降の変化を注視する必要がありそう。

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【円】
ロング28,169 ショート44,734 ネット-16,565 前週比28,600

前週比のネットの円買いの増加は、5月14日の+30,137コントラクトに次ぐ大きな数字で、直近の7週間で-99,599→-16,565までショートポジションが減少し、市場センチメントが円売りから円買いへ移り始めており、中貿易摩擦の動き次第で変化する兆しも見えている。


【ユーロ】
ロング162,795 ショート215,125 ネット-52,330 前週比34,462

前週比のネットのEUR買の増加は、2018年1月2日の+35,720コントラクトに次ぐ大きな数字で、直近の6週間でユーロのショートは-106,105→-52,330まで約半減し、2月5日の-51,964コントラクトに並んできた。今後の変化に注目。


【ポンド】
ロング33,155 ショート85,719 ネット-52,564 前週比-7,763

やはりブレグジットリスクに強さは限定的。過去9週間で7週間は前週比でショートが拡大、トータルでは4月16日の+922→-52,564コントラクトまでショートが拡大中。


【カナダドル】
ロング19,796 ショート57,867 ネット-38,071 前週比-5,231

ネットポジションは着かず離れず、個人的にはCADに期待しているが小幅なショートで大きな変化は感じられず。


【豪ドル】
ロング43,352 ショート108,215 ネット-64,863 前週比-1,637

豪中銀の追加利下げ期待や米中貿易摩擦の影響で、これで6週連続し-6万コントラクト台のショートポジションで変わらず。        



データは別表をご覧ください!
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