2016/11/26

今週の注目材料(11月28日~12月3日)

今週の注目材料(11月28日~12月3日)

米雇用統計や、OPEC・非OPEC会合(11/28)+OPEC総会(11/30)、イタリア国民投票(12/4)、オーストリア大統領選(12/4)が重要。

トランプ旋風が吹き荒れ、米金利は上昇、米株も強く、為替相場はドル高傾向は止みそうにありません。また、トランプ次期政権の人事や政策に相場が動くことは間違いありません。

今週は、米感謝祭も終わり12月のクリスマスムードが深まりつつある中で、米雇用統計は重要なイベントに変わりありませんが、その重要度はトランプ相場の中でやや影が薄らいでいるようにも思えます。

本来なら12月14日のFOMCに向けて最後の難関となる米雇用統計も、予想されている失業率4.9%、非農業部門雇用者数17.5万人から多少悪化しても、現在の米金利と米株を考えれば、利上げを否定することは難しいといえるでしょう。

一方 直前になってサウジアラビアが、28日のOPEC・非OPEC会合の事前会合に参加しないことを表明しました。30日のOPEC総会で期待されている減産合意ができるのでしょうか? 原油価格による相場変動が高い、カナダドルを筆頭に直接・間接的に影響を受ける通貨ペアは、28日と30日の結果には目が離せません。

ポピュリズムの台頭との言葉をよく目にしますが、英国のEU離脱の選択、米国の次期大統領にトランプ氏が選択された流れに、イタリアでは12月4日に憲法改正の是非を問う国民投票で、進退を賭けるレンツィ首相が辞任に追い込まれる可能性も否定できません。

また、同じく12月4日のオーストリア大統領選では、反移民政策を掲げる候補が優勢とのことで選挙の結果次第ですが、EU離脱の国民投票もあるのではとの懸念もあり、イタリア国民投票の結果と合わせ、通貨ユーロへの影響が心配されます。


経済指標と発言では以下を注目しています。

11/28(月)
OECD 経済見通しを発表
ドラギECB総裁議会証言

11/29(火)
ボロズカナダ中銀総裁記者会見
仏第3四半期GDP・改定値
米第3四半期GDP・改定値
米CB消費者信頼感指数
ダドリーNY連銀総裁講演

11/30(水)
OPEC総会
ユーロ圏財務相会合
ウィーラーNZ中銀総裁証言
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・速報値
ADP全国雇用統計
米個人所得・個人消費
カナダGDP
米シカゴPMI
米中古住宅販売保留の仮契約指数
米地区連銀経済報告(ベージュブック)

12/1(木) 
中国製造業PMI、非製造業PMI
中国財新製造業PMI
ユーロ圏製造業PMI・確報値
米週間新規失業保険申請件数
米製造業PMI・確報値
米ISM製造業景気指数
米建設支出

12/2(金) 
英建設業PMI
米雇用統計
カナダ雇用統計

12/4(日) 
イタリア憲法改正の是非を得国民投票
オーストリア大統領選、決選投票


なお、詳細は別途資料をご覧ください。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※