2016/11/08

2016年11月8日(火曜)7日、海外市場の動き(日本時間午前5時半現在)

2016年11月8日(火曜)7日、海外市場の動き(日本時間午前5時半現在)

クリントン氏のメール疑惑が一件落着し支持率が小幅上昇、トランプ・リスクが薄れ、リスク回避の巻き戻しが強まる。

安全資産は売られ、リスク資産が買われ、債券利回りは上昇し、米国を含め世界的に株価は大幅上昇し、ドル全面高(除くAUD)+円全面安。

10月28日(金曜)のNY市場の後半に「FBIがクリントン氏のメール疑惑を再捜査」との突然の報道に、「トランプ・リスク回避」の流れへと変化していた。

オバマ米大統領も突然の捜査再開を厳しく非難をする中、約1週間かけ米大統領選の直前になって訴追せずに、こちらも突然の変化。この一連のできごとも米大統領選の信頼を弱めたとの印象はぬぐい切れない。

為替相場はドルの買い戻しが続く中で、米大統領選を本日8日(結果は9日の日本時間に判明)に控え、積極的に、さらに、大きなポジションを維持することはできず、ポジション調整が主役でリスク回避の巻き戻しに「JPY+EUR」は弱い。

ソフト・ブレグジットの可能性+インフレ・成長見通しの引き上げに強かった「GBP」も引きずられ弱く、「AUD」は上昇、「NZD」は10日の利下げ観測に上昇できず、「CAD」は原油価格の上昇もあり動けず。

USDJPYは、週明け早朝の103.70台を安値に104.50円越えを何度もトライしながらも、米大統領選のリスクは残り、積極的な円売り見られず。値動きは104.50円を中心に104.20台から60台で上下するだけながら、クロスでは円売りの圧力が強い割には104.50円越えの買いが強まらず、市場センチメントは円高リスクを意識。

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ラウテンシュレーガーECB専務理事=追加利下げや追加的な金融緩和政策措置は、時間とともにリスクが増大し効果が薄れ、実施は非常に懐疑的。

グリーンスパン元FRB議長=初期段階のインフレが定着すれば、かなり早期に、異例の低利回りからの非常に大きな転換が起きる可能性があり、過去の例では3-4%、また5%の領域に上昇すると思う。

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