2016/11/02

2016年11月2日(水曜) 1日、海外市場の動き

2016年11月2日(水曜) 1日、海外市場の動き

米大統領選のリスクを意識、2日のFOMCは蚊帳の外。

米株は下落(DJIA=-105.32・-0.58%)、米金利は小幅低下(10年債変わらず、2年債利回り=0.841→0.83%)、原油価格(WTI)は46ドル台半ばまで続落。

為替市場は、ドル売+円全面高、ユーロ+スイスも強く、豪ドル+NZドル+ポンドは上下しながらも大きな変化は見られず。

目の前に控えた米大統領選。クリントン氏のメール疑惑の再燃にも、クリントン氏有利は変わらずと信じるも、クリントン氏・トランプ氏の支持率が拮抗、一部では逆転との報道も気になる。

米株は弱く、原油価格もOPECの減産合意への不信に続落、米経済指標は強い製造業PMIとISM製造業景気指数、逆に弱い建設支出と強弱混在するも、ドルロングの調整+リスク回避の動き(除くドル)が続く。

USDJPY+USDCHFは下落+EURUSDは上昇、GBPUSD+NZDUSDは、欧州市場の買いから米国市場は売りへと変化し結局はものと水準近くへ。

USDJPYは、アジア・欧州市場と円の安値圏で104.70~105.10台で推移するも、欧米市場で株安の流れや、米大統領選の混迷、原油安に、リスク回避の円買いへと動き、円ショートカバーが続出。104.50、104.00~20、104.80のストップを目指し、米国市場では一時103.80円まで値を下げようやく下げ止まる。

AUDUSDは、豪中銀の金融政策発表後の上昇を維持するも、0.77の大台達成できず、米国市場では逆にリスク回避の流れに0.7650台へ値を下げる。

USDCADは、ポロズ・カナダ中銀総裁の「インフレ目標の引き上げを真剣に検討」とのやや驚きの発言にも、弱い原油価格が影響しているのか、カナダドル買いは鈍い。

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アトランタ連銀GDPNow=米第4四半期GDP予想値2.7→2.3%へ下方修正。

ポロズ・カナダ中銀総裁=今回はインフレ目標の引き上げを真剣に検討した(中銀は先月、インフレ目標の更新で、従来の1─3%レンジの中央値である2%を今後5年維持することを決めたていた)。

ポロズ・カナダ中銀総裁=インフレ目標を引き上げれば、金利も上昇し将来的に金利を引き下げる余地が高まる

ポロズ・カナダ中銀総裁=これまで考えられていたよりも多くの余地を提供する非標準的な金融政策があることを最近の教訓から学んだ。

ポロズ・カナダ中銀総裁=インフレを3%に加速させることは実現が極めて困難かもしれない。インフレ期待が2%の水準にしっかりと定着しているため、経済の著しい変動を招く可能性がある

独センティックス投資家調査=1年以内にイタリアがユーロ圏を離脱する可能性は9.9%と、2012年6月の統計開始以来、ギリシャの8.5%を初めて上回った。

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