2016/11/01

2016年11月1日(火曜)10月31日、海外市場の動き

2016年11月1日(火曜)10月31日、海外市場の動き

米株は小幅な値動きで、DJIAは小幅安、S&P500とNasdaqは小幅高、米10年債利回りは1.853→1.82%台へ低下。原油価格(WTI)はOPECの生産調整の難航を危惧し46ドル台へ急落。

為替相場は、クリントン氏メール疑惑再燃にも、クリントン氏次期大統領への優位性に決定的な変化はないとの判断なのか、更なるドル売りは見られず、米株は予想外に安定推移。

しかし、原油価格が続落する中、フィキシングの午前1時を境に「ドル買い→ドル売り」へと変化。原油価格の大幅安にもリスク回避の円買いは予想外に鈍い。

独小売売上高は前月比-1.4%と予想外に弱くEUR売りの材料となるも、ユーロ圏の第3四半期GDP・速報値は前年比0.3%、CPI速報値は前年比0.5%と予想通りでまずまずの数字。

米個人消費支出は前月比0.5%とやや強く、PCE価格指数は前月比0.2%と前月から小幅上昇するもコア前月比は0.1%と前月から若干低下。シカゴPMIは50.6と予想外に弱いがドル上昇の最中でドル売りも限定的。

今日は重要なイベントが多く、短期的な相場変動が高まる可能性が高い。日銀の金融政策決定会合(現状維持を予想)+黒田日銀総裁記者会見、豪中銀金融政策(1.5%の据え置きを予想→今後の見通しが焦点)、カナダGDP、米ISM製造業景気指数を注目。

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USDJPYは、早朝の104.40台をボトムに、ロンドンフィキシング近くには105.20台まで上昇。先週末の急落スタート地点の105.30台を回復できず、原油価格の続落もあり104.80円台まで値を下げて終了し、今日の日銀+黒田総裁待ちへ。

EURUSDは、早朝の1.0990を高値に、ロンドンフィキシング近くには1.0940割れまで続落から、買いへとと変化し1.0980台まで値を戻すが、早朝の高値を更新できず、引き続き不安感が残る。

AUDUSDは、先週末のクリントン氏メール疑惑再燃後の変動も弱く、その反動によるドル相場の動きも鈍い。早朝の0.7580台をボトムにアジア市場の0.7620近辺をトップにし、原油安もあり上昇力は鈍くレンジを抜け出せず。今日の豪中銀の金融政策を見守る動きへ。

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原油価格(WTI)=OPEC加盟国と非加盟国の協議で減産合意の詳細を詰められず難航を危惧し46ドル台へと大幅続落。

カーニーBOE総裁=EU離脱を支えるために、2019年6月まで任期を1年間延長し留任へ→ GBP買いの要因となる。

関係筋=OPEC理事会は、先延ばしになっていた長期戦略の見直し案を承認。長期戦略の見直しは、サウジアラビアとイランなどの対立で、棚上げとなっていた。

米ゼネラル・エレクトリック(GE)は、油田サービス会社の米ベーカー・ヒューズと、石油・ガス事業を統合することで合意。

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