2016/11/04

2016年11月4日(金曜) 3日、海外市場の動き

2016年11月4日(金曜) 3日、海外市場の動き

米株は弱くダウは上昇から終盤にかけ値を下げ-28.97(-0.16%)と低下、米金利は10年債利回りは1.804→1.891%へ上昇するも、2年債は0.817→0.805%へ低下。原油価格は一時44.38ドルまで下落44.60ドル近辺で推移。

本日5日、米雇用統計の一大イベントを控え、為替相場はドル売りからドル買い戻しへと変化するも、米株は弱く原油価格も続落傾向が続き、米大統領選の混迷による影響は続く。

市場をリードしたのはGBPの買いで、BOEのインフレレポートは成長とインフレ見通しを引き上げ、年内の利下げ方針を撤回。英裁判所はEU離脱に必要なリスボン条約50条で議会承認が必要と判断。

GBPUSDは、アジア市場早朝の1.2300近辺から、発表時1.2320台→1.2500の大台を目指す動きで、GBPは全面高。GBPJPY上昇による影響はUSDJPYの買い戻しの要因の一つともなる。

USDJPYは、102.50台の重要なポイントで、GBPJPYの買いの影響もあり下げ止まり、米株が上昇してスタートし5日の米雇用統計を控えドル買い戻しが強まる。一時103.30台まで値を戻すも、米株はマイナス圏へと値を下げ再び103円を割り込み上値は重い。


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米新規失業保険申請件数は予想より増えマイナス要因となり、
米PMI総合は前回と変わらず、
米非農業部門労働生産性は強いが、単位労働コストは予想外に低下。
米ISM非製造業景気指数は予想外に弱く、
製造業受注指数は予想を上回るも前回より弱い。

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カーニー英中銀総裁=先行きの金融政策に対しては中立的→ 年内の利下げ観測を撤回。ポンドの動向がインフレに大きな影響を与える。

BOE声明=目標を上回るインフレ率を許容するにも限度がある。インフレ率が持続的に目標の2%に回帰することを確実にするため、金融政策は経済見通しの変化にいずれの方向にも対応する可能性がある。

BOEインフレレポート=2017年のインフレ見通しと成長見通しを引き上げ、ポンド買いが強まる。成長見通し=2017年0.8→1.4%、2018年1.8→1.5%、インフレ見通し=2017年2.0→2.7%、2018年2.4%→2.7%

BOE経済見通し=EU離脱決定による短期的な影響は従来の想定ほど大きくないが、EU単一市場へのアクセスが著しく低減する可能性がある。

英裁判所=リスボン条約50条発動には議会承認が必要と判断→ EUとの交渉が軟化する可能性にポンド買いが強まる。EU離脱手続きめぐる控訴に備え既に日程を確保した。

首相府のヘレン・バウワー報道官=離脱手続きの正式な開始となるリスボン条約50条を来年3月末までに発動する計画に変更はない。

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USD 新規失業保険申請件数=26.5万件(予想25.8 前回25.8万件)→ 予想を上回り悪化へ

USD 第3四半期 非農業部門労働生産性・速報値=前期比年率3.1%(予想2.0% 前回-0.6→-0.2%)、単位労働コスト・速報値=前期比年率0.3%(予想1.3% 前回4.3→3.9%)

USD 10月 総合PMI・確報値=54.9 (予想 前回54.9)、サービス業PMI・確報値=54.8(予想54.8 前回54.8)→ 予想・前回と変わらず

USD 10月 ISM非製造業景況指数=54.8(予想56.0 前回57.1)→ 予想を下回りドル買い戻しも弱まる

USD 9月 製造業受注指数・確報値=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.2→0.4%)、除く輸送機器=前月比0.6%(予想 前回0.0→0.3%)→ 予想を上回るも前回を下回る


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