2016/11/24

2016年11月24日(木) 23日、海外市場の動き

2016年11月24日(木) 23日、海外市場の動き

米株は小幅上昇、NYダウは+59.31(+0.31%)、米10年債利回りは一時2.41%台へ上昇し2.35%までやや低下、2年債は一時1.146%で現在も1.127%近くと上昇を維持。原油価格(WTI)は48ドル近辺と動きは鈍い。

東京市場が休場で、感謝祭24日を前日に控えた海外市場は、比較的平穏な動きから、米耐久財受注が強くドルは急伸。さらに、米株高+米金利の続伸にドルは全面高。

FOMC議事録では、12月の利上げを期待する内容となったが、市場すでにほぼ織り込み済みで、直後の相場への動きは鈍い。

USDJPYは、110.80~20台のレンジ上限を抜け、買いが強まると同時に米耐久財受注が予想外に強く、他通貨での円売りが加速+ドル全面高の流れもあり112円台へ。さらに、米株も上昇を続け+米金利の上昇に一時112.90台まで上昇し、ようやく上げどまり、FOMC議事録では大きな変動は見られず、112.50円近辺で推移。

GBPUDSは、欧州市場にかけて1.2360台まで下落、クロスでのポンド買いに一時1.2430台まで値を戻すも1.2360へ再下落。ハモンド英財務相(予算方針演説)は英国のEU離脱の選択で、買い入れ額は引き上げ、成長見通しは下方修正するも、財政健全化の方針を堅持へ。ドル全面高の中では、ポンドの上昇が目立ち、一時1.2460台まで上昇し、クロスでもポンは全面高。

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◎米新規失業保険申請件数は25.1万件(予想25.0 前回23.5万件)
◎耐久財受注=前月比4.8%(予想1.5% 前回-0.3→0.4%)、除く輸送機器 前月比1.0%(予想0.2% 前回0.1→0.2%)→ 1年ぶりと予想外に改善しドルが急伸。
◎FIFA住宅価格指数=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.7%)
◎製造業PMI・速報値=53.9 (予想53.4 前回53.4 )
◎新築住宅販売件数=前月比-1.9%(予想-0.5% 前回3.1%)
◎ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=93.8(予想91.6 前回91.6)
◎EIA石油在庫統計=-125.5万バレル(予想 前回527.4万バレル)

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FOMC議事要旨=米経済は早期の利上げを正当化するほど十分に力強い。大半が比較的早期に利上げが妥当と判断。2人は今会合で0.25%の利上げを主張。インフレは中期的に2%に届くと判断。緩やかな利上げペースを予想。雇用の引き締まりは継続との判断で一致。

ハモンド英財務相(予算方針演説)=財政健全化の方針を堅持し、ポンド買いが強まる。ただし、英国のEU離脱の選択で、買い入れ額は引き上げ、成長見通しは下方修正へ。

ハモンド英財務相(財政見通し)=向こう5年の借り入れ予定額を国民投票前の予想から1220億ポンド引き上げた。公的セクターの純債務は2017/18年度にGDP比90.2%でピークへ。2020年からGDP比0.8%→1.0-1.2%と経済インフラ投資で規模を拡大。

ハモンド英財務相(財政見通し)=鉄道や通信、住宅関連のインフラに5年間で230億ポンドを投資。英予算責任局(OBR)は2017年GDP見通し2.2%(3月予測値)→1.4%へ下方修正、2018年2.2→1.7%へは下方修正。

ハモンド英財務相(財政見通し)=財政黒字化の目標期限2019/20年度に、英国は220億ポンド近い財政赤の見通し。

米7年債入札は、間接入札者の落札比率が過去最高の72.65%

原油価格はEIA石油在庫統計で、在庫が予想外に減少しサポート要因となるも、OPEC総会の合意が不透明で伸び悩む。ただし、イラクのアバディ首相は減産の用意を語る。

アトランタ連銀GDPNow=第4四半期GDP予測値3.6%で変わらず。