2016/11/10

2016年11月10日(木曜)9日、海外市場の動き

2016年11月10日(木曜)9日、海外市場の動き

サプライズの連続! 米大統領選の決着と今後の不安感を織り交ぜながら、結果はリスク回避の巻き戻しにドルは全面高。米株は上昇、米金利も上昇し、円売りが加速!

選挙では共和党のトランプ氏が勝利、上院、下院、州議会と共和党が勝利。40代米大統領のロナルド・レーガン氏の強い米国+強いドルの再来なのか? トランプ次期米大統領の勝利演説の整然とした発言も、先行きのリスク軽減に役立ったようにも思えるが、何が起こるかわからないリスクは消えず。

NYダウは規制緩和を期待し250ドル近く上昇、米10年債利回りは財政赤字増加を懸念+リスク回避の巻き戻しにし2.07%近くへ上昇、10年債も0.9%台へ。原油価格は45ドル台を回復、VIXは14.80%台と前日の18.74から大幅に低下。

10日の早朝、NZ中銀は予想通り政策金利を0.25%引き上げ1.75%に決定するも、ウィーラーNZ中銀総裁の「インフレ率が目標レンジの中央近くで安定するために十分な成長が実現」発言にNZドル買いが強まるが、通貨高のけん制も付け加えた。

USDJPYは、105.80円台まで上昇、9日早朝の急落直前の高値105.40台ををも上回り、他の主要通貨でも円安が加速し、トランプリスクは何処? とにかく米株の上昇は、「ドル安=株安」のリスクを解消させ、市場のリスク回避の考え方に疑問を呈している。ただし、今後の発言や政策方針次第では、いつ、どこで豹変するのか? そのリスクは消えないが一先ず安心感が優先する動きへ。


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NZ中銀=政策金利を0.25%引き下げ1.75%に予想通り決定。

ウィーラーNZ中銀総裁声明=われわれの現在の予測と想定は、きょうの緩和策を含めた政策設定でインフレ率が目標レンジの中央近くで安定するために十分な成長が実現することを示している。→ この発言にNZドル買いが強まる

ウィーラーNZ中銀総裁声明=NZドルは均衡的な成長に高すぎ、下落が必要。

欧州では12月に実施されるイタリアの憲法改正の是非を問う国民投票に注目が集まる。

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