2016/11/06

今週の相場を考える(11月7日~11月11日)

今週の相場を考える(11月7日~11月11日)

米大統領選次第! 上院、下院の多数派の変化と、米大統領選の結果を受けた12月の米利上げの可能性の変化も注視。

今週は米大統領選を軸として、株・金利・商品、そして、為替相場が変動することは間違いなく、そのことは誰もが感じていることで、6月23日の英国のEU離脱を問う国民投票のサプライズと、その後の相場変動を経験している人は、より大幅で長期の相場変動を期待していることでしょう。

その米大統領選の選挙結果ですが、11月8日(火)、日本では11月9日の朝8時ごろから開票され、その結果や出口調査の結果で市場が動くことは間違いありません。大勢の判明は9日の午後2時ごろと予想されていますが、接戦となればより多くの時間が必要とにもなりそうです。

いずれにしても、9日の東京市場で結果が判明する可能性が高いことは、相場変動を目の前で見られることに関してはラッキーなのですが、為替相場を含め金融市場は結果を受け、「どのように、どの程度」変動するのかは、予想することは難しいと言わざるを得ません。

クリントン氏、トランプ氏のどちらが勝利するのでしょうか? 市場参加者の思考を考えれば。
「クリントン氏勝利=株価は上昇+USDJPY買い」、「トランプ氏勝利=株価は下落+USDJPY売り」になりそうなのですが、勝利が「接戦なのか、圧勝なのか」によっていも変わってくる可能性もあります。

米大統領選史上、過去に例を見ない「望まれない米大統領選」とのマスコミやエコノミストの評判を当てはめれば、米国(米ドル)に対しての信任低下のリスクは、いずれが勝利してもついて回るように思えてなりません。


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今週の【通貨ペア別のレンジ予想】ですが、

米大統領選の結果による相場変動を考えれば、安易に予想を出すことを差し控えたいと思います。

今週はドル円についてだけを考えてみたいと思います。意識しているのは、9月の安値100円、10月28日の高値105.50台で、100~105円のレンジの継続という事実。一先ずこのいずれかの水準が大きなポイントになることでしょう。

円はスイスフランと同じくリスクヘッジ通貨として考えられており、次期米大統領にトランプ氏が選出された場合には、円高へのリスクを考えなければなりません。

9月に100円の壁が破られなかった経緯もありますが、公的資金や日銀が日本株を買い支えすることや、極端な円高では政府・日銀が、口先介入を実施し、それでも、円高が進むならば円売り介入を実施する可能性もあります。それは、ドル円が100円を割り込み続落し95円を割り込むような勢いがあるときではないでしょうか?

また、クリントン氏が選出された場合には、「トランプリスク」を意識していた向きからリスクヘッジ・ポジションの巻き戻しや、新興国買いが入り円売りへ一時的に動く可能性もあります。しかし、円安が進む場合には、貿易問題はついて回り極端な円安を容認するとは考えにくく、USDJPYの上値は予想外に低いのではと考えています。


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