2016/11/10

2016年11月9日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年11月9日(水曜) 欧州・米国市場序盤の動き

英国のEU離脱の選択に続き、変革を求め米国民はトランプ氏を米次期大統領に選択。

リスク回避のドル売り+株売りは、アジア市場で消化され尽くしたのか、共和党多数の上院、共和党多数の下院、そして、州知事選も共和党とクリントン政権のパワーが期待される。

欧米市場に入ると逆にドル全面高+円全面安へと変化し、米国市場に入っても、米株が予想外に強い中、米10年債利回りは1.857→1.966%へと上昇、米金利の予想外となる上昇もあり、ドル買い+円売りの流れは変わらず。

欧州市場の株価は、イタリア、スペイン、ポルトガルは、トランプ氏選択の影響なのか大幅下落。英国はフラットで、ドイツ株は0.7%近くの低下にとどまっていたが、米株の上昇に欧州株もつれ高へと変化。原油価格(WTI)は44ドル台後半で推移。

為替相場は、米株高+米金利の上昇に、「クリントンリスク=米株大幅安」を意識した安全資産のロングポジションは消滅。

USDJPYは、アジア市場の安値101.20近辺をボトムとし、14:00時から流れは急変。欧州市場に入っても103.50~70円の売りで一時上げ止まっていたが、米株先物は強く、米現物株の上昇に104.60台まで上昇。クリントンサプライズと同じくサプライズな値動きへ。

EURUSDは、安全資産の一角と考えられ、アジア市場は株安=リスク買いにの流れに、1.0990→1.1300近くまで上昇するも、流れは急変。前日NY終値の1.1020台を割り込み、1.1000の大台も割り込み下げを継続中。

AUDUSDは、アジア市場は、クリントンリスクにAUD売り一色で、AUDJPYの売りも強く0.7770台→0.7570台まで続落するも、米株高=リスクオンの流れに0.7700近くまで値を戻すも続かず、やや軟化へ。

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英商品貿易収支=-126.98億ポンド(予想-112億ポンド 前回-121.12→-111.47億ポンド)と予想より赤字額が拡大へ。

欧州委員会秋季経済予測=ユーロ圏成長見通し、2016年2.0(前年)→1.7%へ鈍化、2017年+1.5%、2018年+1.7%。ユーロ圏消費者物価見通し、2016年+0.3%、2017年+1.4%、2018年+1.4%。ユーロ圏失業率見通し、2016年10.1%、2017年9.7%、2018年9.2%。

ヤズベツ・スロベニア中銀総裁=ユーロ圏のインフレ率は2年以内に目標の2.0%へ近づく。

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