2016/11/29

2016年11月29日(火曜)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半近辺)

2016年11月29日(火曜)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半近辺)

週が変わり月末を前にトランプ相場も一休み。米株は小幅下落、米金利も低下。原油価格(WTI)はイラクの協力表明でOPEC総会前に上昇するも、事前協議では生産枠の詳細で合意できず。

為替相場は、JPY高(米金利+米価安に、ショートポジションの巻き戻氏が続く)、GBP安(ブリハ発言+EEA不参加)+AUD高(OECD経済見通し+原油高)+CAD高(原油高)

NYダウは-54.24(-0.28%)と弱く、米10年債利回り前日2.3572→2.315%へ、2年債も1.1168→1.103%へ低下。原油価格(WTI)は46.91と+0.85(+1.87%)上昇。

USDJPYは、アジア市場の安値111.30台をボトムに、欧米市場では112.50を越え、OECDの経済見通しで米国の強さも目立ち、一時112.80まで上昇。しかし、クロスの円買い戻しや、弱い米株+米金利の動きに112.80で上値が抑えられ、112.50を割り込むと逆に、ドル売りへと変化するも、何とか112円の大台を維持。

EURUSDは、アジア市場はUSDJPYの下落がリードし上昇、1.0680台をトップに強含みで推移するも、欧州市場に入ると、イタリアやオーストリアの選挙を危惧した売りへと変化。OECDの経済見通しで米国の強さも目立ち、一時1.0560台まで続落。戻り高値も1.0600台と上値の重さが目立った。

AUDUSDは、アジア市場の早朝につけた0.7430台をボトムに、USDJPYの売りがリードするドル売りにとEURAUDの売りも目立ち0.7490台まで続伸。欧州市場で一時0.7440台まで値を下げるも、OECDの豪州経済見通しで強さが目立ち、原油価格の上昇もあり再び0.7490台を回復、強さを維持している。

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原油価格上昇=イラク石油相はOPECと協力を示唆し、原油価格は上昇へ。

OPEC=事前のOPECと非OPECとの協議で生産枠の詳細で合意できず。

ブリハBOE政策委員=現在の経済見通しや外国為替相場の水準から、成長のボラティリティーの高まりを回避しながらインフレ目標を達成するために、金利を現行水準に据え置くことが必要。利上げには慎重な姿勢で臨むのが望ましい。英経済は予想より底堅く推移、英経済の減速ペースは予想より緩慢。

ドラギECB総裁(欧州議会の証言)=英国は、貿易や移民、海外直接投資が長期的に閉ざされると、技術革新や競争に悪影響が及び、生産性と潜在生産力に影響、英経済は最も打撃を受ける。ユーロ圏経済は英国のEU離脱選択でも心強い底堅さを維持。

ドラギECB総裁(欧州議会の証言)=金融安定へのリスクは回復の勢いが失速し景気が停滞すること。ユーロ圏の景気回復は緩やかな上向きのトレンドが今後も続く。

ドラギECB総裁(欧州議会の証言)=12月のECB理事会で金融政策の維持への選択肢を検討する。イタリアの公的債務は持続可能な水準にある。

イタリア国民投票のリスク回避にドイツ債が上昇、12月4日の国民投票で憲法改正が否決され、レンツィ首相は辞任に追い込まれるとの観測が強く、最大で同国内の銀行8行に破綻のリスクを予想。

OECD半期に一度の世界経済見通し=豪中銀は2017年末に向けて金融引き締めの開始が見込まれる。成長見通しは2018年までに3%に達するとしており、資源セクターは依然として冴えないことが予想されるものの、賃金や失業率低下から個人消費が下支えする。

トランプ氏=米キューバ間の取引中止もあり得る。キューバが国民やキューバ系米国民、さらには米国全体への対応を改善するつもりがないなら、キューバとの取引は打ち切る。

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