2016/11/16

2016年11月15日(火曜)欧州・米国市場の動き

2016年11月15日(火曜)欧州・米国市場の動き

為替相場は、予想を上回る米小売売上高に再びドル全面高へ。米現物株は小幅下落からスタート。原油価格(WTI)はOPECの減産期待に44.70ドル台へ上昇。米10年債利回りは2.2%台で推移し、2年最は1.01%台へと上昇。

トランプ次期米大統領の経済政策にインフレ期待=米金利の上昇に、12月の米利上げが間違いないと思われている。為替相場もドル買いの流れを維持するも、連騰の中で利食いに押されながらも、予想外に強い小売売上高を契機に、ドル買いが再開。売りからスタートした米現物株にドル買いも弱まるもドル高水準に変わりなし。

USDJPYは、前日の高値108.50台を超えることはできず、短期的な上昇への警戒感もあり107.80~108.40のレンジで推移していたが、強い米小売売上高を契機にし株先物が上昇=円売りが再開し、109円直前まで上昇。米現物株が下落からスタートしドル買いの流れが弱まるも、円安水準を維持。

EURUSDは、なぜか弱い独GDPの発表直後から、EURGBPの買い思われる動きに1.0750→1.0810台へ上昇するも、逆にEURGBPは下落し1.0750台へ逆戻り。強い米小売売上高に1.0720台へ下落し、米株の動きを見ながらようやく下げ止まるが、他の主要国でドル高が強まる中で、比較的強さを維持。

GBPUSDは、アジア市場では小幅安で、欧州市場からEURGBPの買いにポンド売りが強く、強い米小売売上高も加わり1.2400を割り込み1.2390台まで下落。オプションカットでは再び売り圧力が強まり続落へ。

欧米市場では多くの経済指標が発表されたが、総じて米経済指標は強い。
◎独第3四半期GDPの前年比は0.2%と前回0.4%から低下、
◎英CPIの前年比は0.9%と前回1.0%から小幅低下、
◎ユーロ圏第3四半期GDPは前年比1.6%と前回と変わらず。
◎米小売売上高は前月比0.8%と予想を上回る
◎NY連銀製造業景況指数は1.5%と予想外のプラスへ。
◎輸入物価指数は前年比-0.2%と予想より改善

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ラウテンシュレーガーECB専務理事=ロンドンからユーロ圏への一部業務移管を検討している銀行と協議。ユーロ圏の銀行は収益性が低下しているためリスクを取りすぎる可能性が懸念

カーニーBOE総裁=多くの点で金融政策に過剰な焦点を当てるのは責任をなすりつける行為。ポンド相場の下落は必要な調整。

コンサルタントがまとめた「ブレグジット・アップデート」と題した内閣府向けの報告書=政府機関は500以上のブレグジット関連のプロジェクトを抱えており、公務員3万人の増員を迫られる可能性がある。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=12月の利上げはよほど大きなマイナス要因がなければ妥当。


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