2016/11/19

2016年11月19日(土曜)18日、海外市場の動き

2016年11月19日(土曜)18日、海外市場の動き

週末金曜日もトランプ相場で、米金利は上昇しドル高の流れは変わらず。一週間を通じてもこの流れに大きな変化は見られず。

また、プラート&カプラン&ジョージ連銀総裁らの発言もトランプ相場に影が薄く、12月の米利上げは既成事実と市場はすでに判断済み。

米10年債利回りは2.3026→2.3548%へ、2年債も1.0461→1.0678%へ上昇し、NYダウ-35.89(-0.19%)、S&P-5.22(-0.24%)、Nasdaq-12.46(-0.23%)の下げにも、ドル買いの流れは変わらず。原油価格も45.70近くまで小幅上昇。

為替相場では特に、AUDUSDは前日比で0.99%下落し売りが目立った。直近ではリスク回避と比較的高金利に米大統領選直前の8日には0.7770台まで上昇していたが、トランプ相場の始まりにその巻き戻しが加速、昨日は米金利も再上昇しAUD売りが強く0.7332で終了している。

USDJPYも傾向は同じながら、110円の大台をクリアし111円直前から
昨日は一時109.80までの調整を経て、米国市場では米株が小幅下落するも、米金利は再上昇し、再び110円を試す動きが復活。110.00円以下の買いに底堅さを確認。

JPYクロスでは、AUDJPYだけが0.31%下落しているが、他の主要国は総じて円売りが続いている。特に、CADJPYは0.78%の上昇で円売りの流れをリード。

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トランプ氏は新政権の人事を着々と発表。司法長官=ジェフ・セッションズ上院議員、国家安全保障担当の大統領補佐官=マイケル・フリン元国防情報局長、CIA長官=マイク・ポンペオ下院議員。

カプラン・ダラス連銀総裁=原油価格が55~65ドルへ上昇すれば、米石油掘削リグ稼動増加。OPECで増産凍結や減産で合意することは難しい。

カプラン・ダラス連銀総裁=FRBの利上げは適切な状況。中国経済は鈍化する可能性が高く、人民元も下落へ。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=早期の利上げを支持。雇用の改善が継続し、賃金の伸びも消費を支援する。

ダドリーNY連銀総裁=トランプ次期大統領の米成長率目標約4%は可能だが、雇用と生産性の大幅な伸びが必要で異例。財政政策の今後がわからず、急いで結論を出さないことが重要。

プラートECB専務理事=ユーロ圏の景気回復には底堅い兆しが見られるが、外的環境や英国のEU離脱選択で著しい不透明感があり、重大は下方リスクが残る。ECBは金融緩和を継続する。

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズ(18日時点)=国内エネルギー企業の石油掘削リグ稼働数は前週比19基増の471基で、2015年7月来。

フロマン米通商代表部代表=TPPが発効しない場合、署名した国は中国を中心に交渉が進められている「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」に焦点を移す用意がある。

NY連銀NowCast=米第4四半期GDP予測値を住宅関連が強く、1.63→2.36%へ大幅に上昇修正。

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GER 10月 生産者物価指数=前月比0.7%(予想0.1% 前回-0.2%)、前年比-0.4%(予想-0.9% 前回-1.4%)

EUR 9月 経常収支・季調前=298億ユーロ(予想 前回236→229億ユーロ)、季調後=253億ユーロ(予想313 前回297→291億ユーロ)

CAD 10月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.3%)、コア前月比0.2%(予想0.2%、前回0.2%)、コア前年比1.7%(予想1.8% 前回1.8%)

USD 10月 景気先行指数=0.1%(予想0.1% 前回0.2%)

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