2016/11/28

週明け月曜日は円高への波乱!

週明け月曜日は円高への波乱!

何故急速に円高へ動いたのでしょうか? 112.50円が大きな下値のポイントと考えていたので、自分自身でも驚いていますが、自分なりのその要因を考えてみました。

週末に、大統領選に緑の党から出馬したジル・ステイン氏がウィスコンシン州など接戦だった3州で票の再集計を求め、大統領選で敗れたクリントン陣営が、ウィスコンシン州での票の再集計に参加する意向を示し、ペンシルベニアやミシガンの2州でも、再集計が行われる場合は参加する方針を示したことも考えられます。

もちろん、トランプは激怒しています。そして、だれもトランプ氏からクリントン氏へと次期米大統領が変わることは考えてはいませんが、月末のポジション調整の引き金の一つとなったことは間違いないと思われます。それと、113円台からの実需筋の動きも影響しているのではと思えます。

円安の調整も少なく、円独歩安傾向が続いたことで、円売りに安心感が強まっていましたが、短時間で112.50を割り込み、そして、111.50円も割りむなど1.5円超の下落は、サプライズとしか言いようがありません。

絶好の押し目回のチャンスを与えた可能性も、もちろん否定できませんが、ドルロングの調整をさらに引き起しかねない値動きともいえます。

クロス円で弱含みで推移した他の主要通貨も、ドル円の売りがリードするドル買いへと動いたことで、結果的にドル高の調整をさらに深めているとも言えます。

長くなりましたが、110円の大台が次の大きなポイントで、この水準を割り込むと暫くは円安の目がなくなるリスクが気になりますが、現時点ではそこまで悲観的になることはないと思います。

また、上値は112.5円が暫く大きなポイントになってくることでしょう! 逆にこの水準を上回り底値となれば、今日の東京市場の円高は幻だったともいえるのでしょうが、やや下値リスクが気になります。