2016/11/10

2016年11月10日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年11月10日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

昨日の東京市場の株安=円高は、いったい幻?

今日の東京市場の日経平均株価は1092.88(+6.72%)の上昇と、昨日の下げ幅を完全に取り戻しさらに上昇。USDJPY相場は昨日の東京市場安値101円台は嘘であったとでもいうような、106円近くまで上昇し105円台を維持している。

主に、昨日の本家本元の米国市場では財政赤字拡大を意識したのか米金利が上昇、長期金利は2%台へと久々の上昇となり、米株は景気刺激策を期待したのか大幅高で、結果はドル高と円安傾向が続いている。

現時点では、全てが、トランプリスクによる悲観的な予想をすべて否定するものとなり、原油価格まで45ドル台ミドルを回復している。

トランプ新大統領の登場による功罪はこれから明るみにでることになると思うが、昨日の演説は極めて厳粛でまともであった。「米国民が分裂という傷を癒すべき時だ。私がすべての米国民のために大統領となることを全市民に約束する」との発言は驚きで称賛に値する。

また、徹底抗戦をしたクリントン氏の支持者に対しても、「われわれは偉大な国を一つにまとめるために協力するように、あなた方の導きと助けを求めたい」と言い、クリントン氏に対しては「米国への長い貢献に感謝の意を表した」とも言われている。

USDJPYは、一時105円を割り込むも基本的には105~106円の1円幅で取引で、昨日のようなパニック的な動きは見られず。ただし、105円台での売り圧力は思ったより弱く、潜在的な円ロングが取り残されているか、より円安期待が強いのか、そのいずれかと思われる。

AUDUSDの買いが目立った。NZDUSDの大幅な変動による影響を受けながらも、早朝の0.7630近辺をボトムに、アジア市場では緩やかな上昇、欧州勢の参入で0.77の大台を上抜け0.7730台まで続伸中。


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安倍首相=17日にトランプ氏とNYで会談へ。

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