先週は米国市場が感謝祭の休日があり、データの公表が28日(月)となっています。
IMM通貨先物の最新データ(11月22日)では、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショート・ポジションは、前週の-176,051→ 192,956へと拡大し、株高+金利高=ドル高への期待相場に通貨の売りが加速しています。
USDJPYが一時114円近くまで上昇するなど他通貨でも円安が進んだこともあり、円はネット・ロングをかろうじて維持していますが、10,900コントラクトまで急低下し、豪ドルを下回り円安期待の相場となっています。
長く続いた円高相場の転換を裏付けしている可能性もありますが、円ロングのポジションが急激に減少していることの表れでもあります。そのため、ポジションだけ考えれば、今までのような急速は円安相場も期待できにくくなっています。
ポジションだけを見れば、ユーロとポンドのショートポジションは高水準を維持していますが、ユーロ圏各国の選挙を前にして政治的リスクと、英国のEU離脱による悪影響が現実化するリスクを意識しているため、一朝一夕にショートポジションを解消することは難しいと考えます。
詳しくは別表をご覧ください。
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