2016/11/30

2016年11月30日(水曜)昨日29日、海外市場の動き(午前5時30分近辺)

2016年11月30日(水曜)昨日29日、海外市場の動き(午前5時30分近辺)

強い米GDPに盛り上がるドル買いも萎み、米国市場は米株は強含むも、米金利は低下しドル安の動きへ。

為替市場は、トレンドよりもポジションの調整色が強く、NZD+EUR+GBPの強さが目立ち、AUDボトムから値を戻すも前日終値からは強さが見られず。JPYは相対的に弱い。

ただし、FRB公定歩合議事要旨では12地区連銀中8連銀は利上げを求め、パウエルFRB理事も「引き上げに向けた論拠は明らかに強まっている」と指摘。

市場は、30日の月末の特殊要因+OPEC総会、2日の米雇用統計、4日のイタリア憲法改正の是非を得国民投票+オーストリア大統領選の決選投票の重要なイベントを意識。

米10年債利回りは高値2.348→2.30%近く、2年債も高値1.122→1.09%台近くへと低下。ダウ平均は+23ドル台と小幅上昇。原油価格(WTI)は30日のOPEC総会の不透明性に44.8~46.96の上下変動しながらも45ドル台前半へと低下。

22:30時、米GDP改定値は前年比3.2%と速報2.9・予想3.0%と、個人消費や輸出が強く予想を上回り、米金利は上昇+米株先物も強く、米利上げ観測がさらに強まり、ドル全面高へと動くも、それをピークにしてドル売りへと変化。

24:00時の、米CB消費者信頼感指数も107.1と予想101.3・前回や上昇修正された100.8をも上回り、現況・期待指数も強く9年来の高水準となったがドル買いは鈍い。

USDJPYは、アジア市場の111.60台をボトムに強かった米GDP直後には113.30台まで上昇と、相変わらず変動幅は大きく、主要国に対しても円売り圧力が強続いた。

これをピークに主要国でドル売りがスタート、クロスでも円の買い戻しへと変化し、強いCB消費者信頼感や比較的堅調な米株にもかかわらず、ドル売りが止まらず。米金利が急速に低下しすると、さらにドル売りが強まるり、112.20台でようやく下げ止まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

メルケル独首相=英国のEU離脱協議で英国と2国間交渉はせず、EU全体で交渉する。

原油価格はOPEC減産合意の難航に急落、WTIは-3.7%近くの45ドル台前半で推移するも、OPEC総会への討議資料(関係筋)=産油量を10月の水準から日量120万バレル削減が提案。サウジ1054→1007万バレル、イラン379.7万バレルで凍結の案も見られ、合意に向けて協議を継続中。

FRB公定歩合議事要旨=12地区連銀中、9が1.0→1.25%の利上げを主張。

パウエルFRB理事=引き上げに向けた論拠は明らかに強まっている。雇用創出のペースは堅調で、インフレ率も2%に向け徐々に上昇。データから米経済は健全なペースで成長している。

ECBデータ=イタリアの銀行、不良債権の規模は全体の約3割を占める。ユーロ圏大手行124はの不良債権は9900億ユーロ、内イタリア銀行大手14は2860億ユーロ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※