2016/11/14

2016年11月14日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2016年11月14日(月曜)アジア・欧州市場の動き

週明け月曜日は、先週末の流れを維持。日本株高+米金利上昇=円安が加速し、107円台をクリアし107.50台へ(引き続き、107.50円は重要なポイントと思っています)。

107.00円、107.50円は重要なポイントと考えていたが、日経平均が+297.83(+1.71%)と上昇+米10年債は2.2%台と高止まり+主要国通貨でドル全面高の流れに円売りが加速し、107.50円台で最後の重要なポイントで上げ止まるも、押しは少ない。

トランプ次期米大統領は、着々と移行準備を進め、首席補佐官にラインス・プリーバス氏を指名し、戦略立案責任者にスティーブ・バノン氏を指名したが、この影響は残念ながら不明。

次期国防長官に女性のケリー・アヨッテ上院議員の起用を検討と、ワシントンポスト紙が報道とある。為替相場に影響が大きい、財務長官にだれを指名するのか? どのような政策になるのか注目したい。

USDJPYは、早朝は106円台後半での取引となったが、日経平均の上昇と共に、107円の大台を超え買いの流れが続く。先週末の調整色が強い金曜日にも106円の大台を維持し、ドル買い(円売り)の圧力が強いことが確認でき、日米金利差の拡大も円売りの一因となっている。

ただ、市場全体が円安方向に傾き、株高=円安が定番になっているようなコメントも増え(理論上はそのように思われますが)、若干ながら危惧している。

EURUSDは、1.0800を割り込み一時1.7730近くまで続落。トランプ次期米大統領の誕生にユーロ圏の政策担当者は困惑の色を隠せず。ただし、1.0700を直ぐに割り込む様な短期的なエネルギーも感じられず。

AUDUSDは、0.7520~0.7570のレンジでレンジ動けず。中国の小売・鉱工業は若干弱く、米金利の上昇もありどうしても上値が重いように思われてならないが、0.7500を割り込むまでは、思い込も禁物。

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ラインス・プリーバス委員長(44)を主席補佐官に指名、
プリーバス氏は弁護士で、共和党全国委員会(RNC)職歴。2004年にウィスコンシン州の上院議員に立候補し落選し、2007年には史上最年少で州の党委員長に就任。2010年に全米の党委員長に就任し、史上最も長く委員長を務めていた。同州選出で米下院議長のポール・ライアン氏と近い関係にある。

スティーブ・バノン氏(62)を、戦略立案の責任者に指名。
ゴールドマン・サックス・グループに在籍し、保守派にとって必読のメディアで、保守系ニュースサイト「ブライトバート・ニュース」を率いてきたことで知られる。

黒田日銀総裁=日銀が目指す2%の物価上昇率を前提とした賃金決定が、日本経済や企業経営にとって重要。世界経済や国際金融市場は不確実性が高い状況は続く。為替相場が日本の経済・物価に与える影響に「重大な関心」を持って動向を注視。


黒田日銀総裁=緩和的な金融環境の中で財政出動が行われれば「両者が相乗的な効果を発揮し、景気刺激効果がより強力になる。今後はまさに、こうしたポリシー・ミックスの効果が期待される。

ユンケルEU委員長=米大統領選で共和党のトランプ氏が勝利したことは米EU関係にリスクになる。国際関係の基礎や枠組みを揺るがす恐れがある。


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