2016/11/03

2016年11月3日(木曜)2日、海外市場の動き

2016年11月3日(木曜)2日、海外市場の動き

来週に迫る米大統領選はクリントン氏がやや優勢ながら、いったいどちらに転ぶのだろうか? こんな状態でFOMCは様子見を決め込むことは予想通りとでもいうような、金融市場の動き。

米価は弱く、米10年債利回りはリスク回避の流れに低下(価格上昇)、株安(5日続落)=円高の流れが続き、原油価格は在庫増もあり一時45ドルまで続落。

FOMCは予想通り政策金利0.25~0.50%の据え置きを決定、12月の強い利上げ期待度は変わらず。(利上げ支持は3名から2名に減少)

為替相場は、JPY高+NZD高+GBP高+EUR高。クリントンリスクをお題目にしたドル売りが午前3時近くのFOMCまで続き、FOMCで12月の利上げ期待が残っていることを材料(理由)にし、積みあがったドルショートのポジション調整が入り、ドル買い戻しへと変化。

USDJPYは、104.10台→103円台へ続落、FOMCで値を戻し103.29でクローズ。105円台から続くドルロングポジション(円ショート)の流れは、クリントンリスクのヘッジ通貨としての円買いと、株高+原油安、米金利低下の流れに続落し止まらず。103円の大きな壁、102.80、102.50も大きな壁があり、過去の値動きから判断すれば、この水準は固い。

この水準から続落するためには、クリントンリスクの深刻化が金融市場により影響を与える場合と考えているが、このリスクは消えることはなく、104円台からの売りの流れは変わらず。

NZDUSDの上昇も目立った。早朝の0.7180台→0.7310へ上昇し、FOMCに変化し0.7288でクローズ。12日早朝の豪第3四半期の失業率は低下し、就業者は増加、追加緩和の期待度は低下し、高金利を流れは変わらず、米金利の低下もあり、金利差拡大を意識した動きへ。

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FOMCは、予想通り政策金利0.25~0.50%の据え置きを決定、インフレは上向きで12月の利上げは明言していないが可能性は残り、市場は12月利上げ確率は80%へ上昇。

FOMC=米経済は勢いを増しており、雇用創出は底堅い状態が続いているとの認識。インフレ率が2%に向け上昇もこれまでより楽観的。

FOMC=カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁と クリーブランド地区連銀のメスター総裁が利上げを主張し反対。(前回利上げを主張した、ボストン連銀 ローゼングレン総裁は同意に変化)

原油在庫統計は、1442万バレル(予想101.3 前回-55.3万バレル)と、過去最高となる予想外の在庫増に原油価格は続落へ。

ロイター=OPEC加盟国の10月の石油生産量は日量3382万バレルと、9月の同3369万バレル(改定後)を上回って過去最高を更新した。

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