2016/11/24

2016年11月24日(木曜)欧州市場前半の動き

2016年11月24日(木曜)欧州市場前半の動き

ECBの安定報告では「政局の不透明感は、2017年に欧州主要国で予定される選挙により国家レベルで高まるだけでなく、英国民投票を受け、EU全体でも高まる可能性がある」と、潜在的なEUR売り圧力は変わらず。

米国市場は感謝祭で休場、明日は時間短縮の取引きとなり、週末に突入。TV報道ではこの時期に米国内では5000万人以上がある一定以上の距離を移動するとのことで、為替取引の参加者は大幅に減少することは間違いない。

欧州市場では、トルコ中銀が自国通貨防衛を目的として予想外に政策金利を7.5→8.0%へ大幅に引き上げ、一時TRY買いが強まるも、逆に大幅なTRY売りへと変化。トルコ南部アダナの知事室の入る建物の外で車が爆発し多数が死傷との報道も気になる。

独第3四半期GDPの改定値は前期比0.2%と予想通りで変わらず。GFK消費者信頼感は9.8で予想9.7とほぼ変わらず。IFO景況感指数も110.4と予想の110.5とほほ変わらず。

USDJPYは、欧州勢の参入と共にてテクニカルポイントの113.00~10円の壁をブレークし、113.50台まで続伸、円クロスでも円全面安。一時112.70台まで値を下げるも再び上昇へと、ドル買いの流れは変わらず。

EURUSDは、欧州勢の参入に、1.0510台から1.0550台で上下変動するも、買いの流れは強く、EURJPYの買いもあり1.0580台へ上昇。独発の経済指標への動きは見られず。

GBPUSDは特に材料は見当たらないが、欧州勢の参入に一時1.2400台まで下落するも、これを底値に1.2500近くまで上昇。昨日NY市場の高値1.2460台を上抜けすると買いが加速し一時1.2500近くまで上昇。1.2430まで値を下げるも底値を切り上げる。


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ECB安定報告=世界各国における政局シフトにより、資産価格の変動が急速に拡大し、資金フローの流れが変わる可能性がある。一部の国の債務持続能力に対する懸念が再度浮上する可能性がある。

ECB安定報告=政局の不透明感の高まりが、国内に焦点をおき、成長を阻害する政策につながる可能性がある。財政や構造改革が遅れ、ぜい弱な国に対する圧力が再度高まる可能性がある。

ECB安定報告=政局の不透明感は、2017年に欧州主要国で予定される選挙により国家レベルで高まるだけでなく、英国民投票を受け、EU全体でも高まる可能性がある。

トルコ南部アダナの知事室の入る建物の外で車が爆発し、2人が死亡、十数人が負傷。

トルコ中銀=政策金利を7.5→8.0%へ予想外に引き上げた。