2016/11/16

2016年11月16日(水曜)15日、海外市場の動き(午前5時半現在)

2016年11月16日(水曜)15日、海外市場の動き(午前5時半現在)

トランプ氏期待相場は止まらず!

主張する歳出拡大、減税、規制緩和で、成長拡大+金利上昇を期待=ドル高へ。米小売売上高も予想外に強くドルは全面高でドル買いは止まらず、買えないリスクは消えず。米金利は小幅低下するも、米株は続伸。

NASDAQ=1.2%超上昇、S&P500=0.7%、DJIA=0.2%近く上昇、米10年債利回りは2.23%と小幅低下、2年債は1%台を維持。原油価格はOPEC減産合意期待+ナイジェリアの主要石油パイプライン攻撃に45ドル台後半へ上昇。

USDJPYは、対主要通貨で全面安。USDJPYは110円の大台を目指し109円台まで続伸。米大統領選後の続伸に警戒感も強く、一時108円近辺でもみ合いが続いたが、予想外に強い小売売上高+FRBの継続的な利上げ期待にドル買いが再燃。

GDPNowは3.3%に上方修正+タルーロFRB理事の「適切な利上げペースをめぐる議論が再び焦点」発言もあり、ドル買いは止まらず。USDJPY110円の大台を前にしてテクニカルには買いすぎ感が強く、108円近くまでの調整の可能性は残るも、買えていないリスクは消えず。

EURUSDは、トランプ次期米大統領選出の影響がユーロ圏各国の選挙に拡大するリスクは消えず。とりあえず12月のイタリア国民投票が焦点で、売り圧力が残り戻り売りの流れは簡単に変わりそうにない。

ただ、1.0700の大台を手前にして下げ止まり、テクニカルでは調整が始まる可能性を気にしながらも、中長期的なEUR売りを意識。

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ビルロワドガロー仏中銀総裁=3月期限のQEは12月の経済見通しで対応を決定。

ブロードベントBOE政策委員=企業投資は「金融危機後に見られたような劇的な減少は見られていない」が、一部企業の意思決定に影響が出ている可能性。個人消費については堅調に推移しているとの見方を示し、阻害されるとの大きな兆候はまったくない。

フィッシャー米FRB副議長=金融危機以降の自己資本規制強化が市場のマイナス要因となっているかもしれないが 将来の危機から市場を保護する一助になるならやる価値がある。

フィッシャー米FRB副議長=FOMCは金融市場の動向を考慮する。

アトランタ連銀GDPNow=第4四半期GDP予測値3.1→3.3%へ上方修正。

原油価格上昇=ナイジェリアの主要石油パイプライン攻撃の報道と、30日のOPEC総会で減産合意の期待が浮上

タルーロFRB理事=最近の賃金の伸びや他のデータは、FRBがすでに数カ月前とは異なる状況にあることを示し、適切な利上げペースをめぐる議論が再び焦点に。

タルーロFRB理事=共和党のトランプ次期政権下で、FRBは大きな変化に直面する可能性がある。必要以上に強くブレーキをかけたくないが、財政政策は重要な検討材料の1つで、次期政権と議会の決定を見極める。

ヒョンソンBIS調査責任者=ドル建て債務が増えたことからドル上昇はリスク資産への投資意欲を後退させ、そのための借り入れの需要も減らす。トランプ氏勝利後のドル上昇が、必ずしも市場の楽観を示す兆候とは言えない。

ヒョンソンBIS調査責任者=リスクテーク意欲とレバレッジへの指標がVIXからドルに移った。ドル高による勝者はいないかもしれない。VIXは将来の動きの予兆となる力を失った。同時に、世界の借り手と投資家がドルに向かった。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=財政投入による景気刺激策が拡大されれば金融引き締めはペースを加速するだろう。

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