2016/11/22

今朝の地震が円安修正の引き金となるのか?

今朝の地震が円安修正の引き金となるのか?

今朝6時ごろの関東・東北地方の地震で、株先物の下落に円買いが一時急速に強まっていたのは周知のとおりです。

株価と円相場の変動は、「卵と鶏」の関係に比喩され、どちらが始まりとなるのか論議が分かれるところでもあります。株屋は円相場と言い、為替屋(この表現はありませんが!)は株式相場と考えているようです。

今朝の相場変動でも、日本株の下落(先物18140円近辺→18005円)=円高(111.05→110.45円)がほど同時に発生し、完全にリンクした相場と考えざるを得ません。

ただ、その後の動きをみると、東京市場に入ってから、JPN225 は18045をボトムに下落スタート時を上回り一時18160円近くまで上昇を続けています。一方のUSDJPYは、東京市場に入り、110.20台とさらに円高が進み、戻り高値も110.80円台とスタート地点の111円台を回復できずにいます。

日本の株高は日本の固有の要因も加わり強い反面、ドル円相場は111円台で上値を追いながらも、一方では、底値も徐々に切り下げられているという不思議な展開となっています。

明日23日は東京市場は休場で、24日は米国市場は休場、25日は米国市場は株・債権が短縮取引で週末入りへとなることを考えると、ドル円相場がこの水準で止まっているとも考えにくいと思われてなりません。

判断基準としては、111円台を復活できれば、円ベアに傾き、110円台を割り込めば円ブルに傾くことが考えやすいのですが、円高相場がどこまで続くのか? と、問われれば200日MAの106.40円? いや、そこまでは! せいぜい107.50円? と答えてしまい、結局は押し目買いを考えている自分に気づくことになってしまう。